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SMU 第23号「システムに対する疑い」

最近、読者からのメールには、「最近、元気ないですねぇ」といった感想とともに、励ましの文章を頂いたりする。

うむ。 確かに僕は、最近元気がない。文章ににじみ出てしまうわけだから、もしかしたら文章が上手なのかもしれない(?)

24日、久しぶりの講演のため、新潟まで一泊旅行。主催者は、僕と同年代で、最近(良くないことで)国民的に有名になったりしているJC。

講演の内容を自己採点すれば、50点以下。 この講演、昨年のJC新潟ブロックでの僕の講演を聞かれた会員が、新潟「市」のJCメンバーにも聞かせたいということで企画されたもの。だから、僕の話を聞くのが2回目という人も多数。

で、「前回より元気がなかったですねぇ」と、ここでも言われることに。講演後、一人で控え室に戻った時、その理由を考え、そして多分これが原因だという事を発見した。 結論から言えば、「新しいことへのチャレンジを抑制しているから」だ。

僕の場合、これまでの自分の歴史を振り返れば、常に新しい事にチャレンジしてきた。それは、物心付いた頃からずっとそうだった。調子に乗って、チャレンジし続けた結果、5年ほど前に他人を巻き込んだ大失敗をやらかしたものだから、自制をすることに成った。

自制していても、そのエネルギーは際限なく湧き出てくるわけだから、エネルギーに対する餌が必要となる。で、その餌を夜遊びや女性に求めていたというわけだ。ところが、そんなものではエネルギーをすべて消化できるわけがない。色々あって、結婚した。結婚すると、こんな僕でも、それこそ夜遊びを自制することになる。

で、エネルギーのはけ口がなくなった。 エネルギーの消化不良が元気がない原因というわけだ。 では、結婚が失敗だったのかというと、全くそうではない。結婚したからこそ、それに気がつき、エネルギーの矛先を探そうとしているわけだ。

さて、原因がわかったので、早速エネルギーの矛先をいよいよ決めたいと思う。 もちろん、それはヘリの免許を取るとか、パーティーに積極的に出かけるという類の「趣味」の範囲ではなくて、広義で言うところの仕事の部類となる。

仕事となれば、社会とのかかわりをもちろん持つ必要がある。となると、単なる興味の範囲では、再び周囲に迷惑をかける結果になりかねない。 だから、じっくり考えてみようと思う。

「おいおい、また考えるのかよ」といわれそうだが、現状の問題を解決するために、手っ取り早く手元にある情報や人脈だけで決めたくはないので、仕方がない。 僕の迷走は、まだまだ続くのである。

以上、独り言。

 <第23号>

システムに対する疑い 最近のメディアは、イラク戦争というきっかけもあってか、やたらシステムに対する疑いが目立つ。

たとえば、医療制度。たとえば、官僚の天下りと、税金のむさぼりあい。これまでは、高度経済成長の中で、モノに対する執着心を国民に植え付け、それを追いかけさせる事によってシステムに対する疑いを払拭していたが、ここへ来て、経済状態が悪くなり(=これまでの錬金術が続かなく成り)その戦略が続かなくなったということだ。

なぁ~んて思うのは、僕だけじゃないだろうから、メディアもそれにあわせてシステムに対する疑いを視聴率確保のために盛り込んでいるのだろう。

さてさて、このところ直接関わるかどうかは別にして、広義で言うところの「政治」が最も面白いコンテンツなのだろう。

2003年4月27日 板倉雄一郎





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