板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  スタートミーアップ  > SMU 第106号「金が欲しい」

SMU 第106号「金が欲しい」

9月5日日曜日は、久しぶりの当事務所スタッフミーティングでした。

いよいよ活動内容が具体的になってきましたので、徐々にこの場所でお知らせできると思います。

このところ、ぼちぼち忙しいもので、このエッセイも休みがちでございます。すいません。

で、その忙しい仕事の内容も、書けないようなことばかりなのです。これまたすいません。

前号に引き続き、「チャンス」についてです。(僕は大嫌いですが)自己啓発セミナーの類で、「思考は現実化する」などと言われます。

自己啓発セミナーなどに(もちろん参加したことは、冷やかしであっても、ありませんが)言われる前に、「そりゃそうだよな」と思います。

最も顕著に、その効果が現れる一つに「金が欲しい」という思考があります。

僕の場合、会社が倒産するまでの間、実はあまり「金が欲しい」とは思っていなかったと、今更ながら思います。ならば、何を思考していたのかと問われれば、事業を営む者として、最も愚かな思いであるところの「自分が有能であることを証明したい」という思考が強かったように、これまた今更ながら思います。

そして、おそらくそれはある程度達成できたと思います。しかしながら当時、「金が欲しい」とはあまり強く思っていませんでした。だから「社長失格」になったのだと、これまた失敗の一つの原因として捉えています。

事業を実行する目的は人それぞれです。

ですが、これをはずしたら事業の意味が無いというコアが「金儲け」ですよね。当たり前です。今、僕は誰に会っても、どんな環境でも、ハッキリ言えます「僕は、金が欲しい」と。生活に困っているわけはありませんし、稼いだ金で何かを購入したいと思っているわけでもなく、「インベーダーゲーム」の得点を競うがごとく、極端に言えば、それ自体が欲しいのです。(それ自体が欲しいと、割り切るようになった経緯については、また別の機会に気が向いたら書きます)

但し、現在の時間的余裕のある生活スタイルを崩してでも、それを手に入れたい・・・とは全く思っていません。ですから、投下資本(個人の場合には、能力や時間が主なものですが)に対する利益率を最大化したいというが正確かもしれません。

話を戻します。「金が欲しい」と思い出すと、最初に起こることは、過去の「チャンス」を改めて見直す機会を得られるというわけです。

「今、金が欲しいと自分にも他人にも言えるようになってみたら、『あの時のアレ』は、金儲けのチャンスだったな」と振り返ることになります。同時に、「これはチャンスかな?」と、今自分の身に起こっていることを、その視点で分類することになります。よって、「チャンスに気がつく」準備ができるわけです。

前号で、「チャンスに気がつく能力」が成功への第一歩・・・的なことを書きましたが、では、チャンスに気がつくためには、どうすればよいか?・・・が以上のようなことです。

おそらく、本人の意思や思考に関わらず、その本人の身に起こる様々なことに変化は無いのだと思います。

変化するのは、本人の意思や思考の結果、同じ景色が違った視点で見えるということでしょう。その結果、本人が求めるところの「チャンスに気がつく」という効果が現れるのだと、僕は思います。 最近、金儲けのチャンスに多くめぐりあります。いや間違えた、金儲けのチャンスだと、様々なことを認識するようになりました。

僕の場合、「難しく生きるのは止めよう」と思ったことが、そのきっかけでした。

これからが、楽しみです。

2004年9月7日 板倉雄一郎





エッセイカテゴリ

スタートミーアップインデックス