2005年、明けましておめでとうございます。
本年も、昨年同様、板倉雄一郎事務所をよろしくお願いいたします。
エッセイならぬ、新春ティップスです。
<新年早々、ムカついたこと>
郵政民営化なんて事が、現在の政府の重大な政治戦略のようですが、そんなことより僕の自宅に届いた十数通の「住所間違い年賀状」をどうにかしてくださいな。
これって、僕宛の年賀状も、どこか別の住所に届いている可能性を示しています。
もし電子メールで、あて先間違いがこれほどの頻度で発生したら、そのプロバイダは、相当攻撃されるでしょうけれど、郵便の場合は、問題にならないのですねぇ。
これも、民間と競合する上での超が付くほど有利な条件なのですか?民営化もいいけれど、それより先に公務員の査定を厳しくしてね。
これじゃ郵便料金のボッタクリですよ。
<新年早々、日本経済新聞ネタ>
正確には、2004年12月31日付けの日本経済新聞21面の記事です。
「やさしい経済学」というコラムがあります。この日は「国の信用とは」という連載で、野村総合研究所理事の富田俊基氏という方の回で要点をまとめてみると・・・・
国債が著しく巨額に累積した際は、以下の三つの「解」がある。 1、財政再建によるプライマリーバランスの黒字化~債務の圧縮 2、インフレによる借金の帳消し 3、国家破綻などのデフォルト |
3に陥れば、その後のファイナンスが事実上不可能になってしまうので取るべき合理性はありません。
2の場合は、情報も資金も国境を超えてグローバルに動き回る現在では、インフレを市場が察知し、資金が海外に流出し、結果として金利が急上昇し、経済活動が打撃を受け、インフレが押さえ込まれる。
よってとるべき手段は、1の財政再建しかないということです。
何を言いたいのかは分からなくももありませんし、結局財政再建を実施しなければならないのは、あったり前のコンコンチキなのですが、この人、以上の「三つの事象を完全に独立して考察している点」が、論理的にも現実的にも間違っております。(つまり、それぞれは相当に関連性を有しているわけです)
僕が予想するところでは、国家財政がまっ赤っかであっても、その国の国民(金融機関など)が国債を消化している間は、何も起きませんが、「いよいよマズイのではないか?」と市場が察知すれば、国債は暴落し(金利は急上昇し)ます。
どの程度かは言及しませんが、ある程度これが進むと、実質債務が減少するでしょう。
その後、デフォルトに達する前に、沈静化する・・・かもしれないと思います。しかし実際には、一度火がついたら、デフォルトまでまっしぐらでしょうけれど。
国債が暴落して、金利が急上昇しても、(これまでの多くの国債は、物価連動でも、金利変動でもなく長期固定利率ですから)政府の(過去の債務に関する)「資本コスト」に変化は無く、単純に貨幣価値が低下します。
ですから論理的には実質債務は減少します。
もちろん国債を借り換える際は、とんでもない利率で発行しなければなりませんから問題は、「金利上昇の程度×その期間」ということになり、これが非常に重要なわけです。
何度も書いていますが、今後の金利上昇を前に「(現在の異常なほど低金利な状態で)長期固定金利で金を借りている人」は得をし「長期固定金利で金を貸している人」は損をします。
また、「変動金利で金を借りている人」は、金利上昇と共に地獄を見るでしょうし、「変動金利で金を貸している人」は、(債務者が元利をキチンと支払ってくれれば)得も損もしないわけです。
ちなみにお国は「長期固定金利で金を借りている」わけですし、「国債に投資している人」は、「長期固定金利で金を貸している人」になるわけです。はははは。
<新年早々、うれしかったこと>
僕、お雑煮が大好きなのです。だから、たくさん食べました。で、2kg以上太りました。あっという間です。うれしい反面、これからのダイエットが大変です。
<新年早々、楽しかったこと>
まぁ、どうと言うことはありません。年老いた両親と、二匹の愛犬と共にお正月。平凡ですが、平凡ほど幸せなことはありませんよね。
<新年早々、がっくりしたこと>
車が全く動きません。バッテリーもビンビンだぜ!なのに、電気系統の故障でしょう、年末からちょいとおかしかったのです。で、スターターモーターが動きません。
10年にもなるボルボちゃんは、そろそろ限界でしょうか?
でも、欲しい車が無いのです。欲しいわけでもないのに数百万~千数百万円も払う気がしません。どうしよう・・・・。
次は、四駆ですかね、走りはもう飽き飽きなので。トヨタランドクルーザー・シグナス、もしくは、レンジローバー・ボーグ。ワンコと一緒に、雪の中、九十九里浜、夏はキャンプ・・・う~ん楽しそう。
でも、やっぱ数百万円・・・もったいない。
僕はホント、車に関しては180度考えが変わってしまったのですよ。
まぁ、今日は元日ですから、この程度にて。
本年もよろしくです。
2005年1月1日 板倉雄一郎