板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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SMU 第87号「数字占い」

臨時増刊です。(ちょっとだけ時間があったので)
数字占いについて、どうやらまだわからない人が多いようなので、この際白状します。
数字占いをはじめたのは、このエッセイSMU6月7日分からです。
先日、数字占いを止めるまでの間、一貫して書いていた数字は、3302 , 4680 , 4751でした。
僕は、過去のエッセイの修正を(仮に、僕が間違ったことを書いたとしても)、過去の文章を直すことは一切していません。(間違っていた場合には、その後のエッセイで修正注記しています=ずっと見ていてくれている読者にはお分かりですよね)
お分かりの方には、「あ?あ、書いちゃった」となるでしょうが、今後は数字占いしないので、もういいでしょう。いや、気が向いたらします。

3302 帝国繊維
4680 ラウンドワン
4751 サイバーエージェント

つまり、株式コードです。
6月7日?昨日7月7日までのそれぞれの株価の動きは、終値ベースで以下のようになります。

銘柄______6/7/2004___7/7/2004____変化額____変化率
帝国繊維_______454_________527______+73__+16.08%
ラウンドワン__181,000_____217,000___+36,000__+19.89%
サイバー____787,000___1,270,000__+483,000 __+61.37%
日経平均___11439.92____11384.86 ____-55.06 __-0.004%

となり、3社の変化率の単元株に対する加重平均は、46.63%となります。
つまり、それぞれ1単元株を6月7日に買い(1,422,000円の投資)、7月7日現在では、その金額が2,014,000円になったということです。
期間は、ちょうど一ヶ月ですから、年率換算(しても意味無いですが)してみてください。
ただ、大切なのは、この期間の日経平均株価の推移との相対的な違い、および、その企業のファンダメンタルズです。是非、参考にみてくださいね。

もし、6月7日時点で、読者の方がこの数字の意味を理解し、参考にして投資していたら、以上のような結果になったというわけです。
ちなみに僕は、それ以外にも多数の株式の取引をしていますし、上記の株式の一部は、株価上下による入れ替えに失敗(上がったところで、利益確定し、下がったところでもう一度買うの繰り返しで、数回目に、上昇したまま戻ってこなくなってしまった(笑))という機会損失もあります。
ただ、お断りしておきますが、どれほど企業の業績評価が良くても、現在の株価がそれを上回っている場合には、利回りは期待できません。よって、仕込は非常に大切だということです。このあたりは、上記企業のチャートを見てみるとよく判ると思いますよ。

要するに何が言いたいのかといいますと、以上のように「短期入れ替え」で僕は失敗していたりするわけなのでで、デイトレードでは儲からないというわけです。一方、企業価値に基づく長期(上記の例の場合は、長期ではありませんが)投資が、如何に効率が良いかを言いたいわけです。(ついでに、僕の企業価値評価の実効力の自慢(笑))

皆様是非参考されてくださいね。

2004年7月8日 板倉雄一郎





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