板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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SMU 第123号「飛んだ!」

飛びました!
飛んでしまいました!
って、SMU59号のような「麻薬中毒」じゃありませんよ。
パソコンが飛んでしまったのです。
それもOS(というか、正確には、スタートアップのDLL読み込みでエラー)
ええと、僕が、あるソフトウェアの更新において、その注意事項をよく読まずにインストールを実行したせい???だと思うんだけど、さもなければ、そのソフトウェア(IBMのセキュリティー関係)の設計が悪いということになります。どちらが悪いのか、今は考えたくもありません。だって、ラストバックアップが10月2日なもので、結構辛いのです。トホホ。

幸い、金融情報については、銀行にしても、証券にしても、そのサーバーに履歴やバランスが保存されていますから、せいぜい個人の資産管理データのアップデートを、彼らのサーバー上にあるデータを元に行うだけで、根本的なデータ損失はありません。
それにいくつかの文章のほとんどは、このエッセイのようにどこかのサーバーに蓄積されているから、ダウンロードして仕分けすればよいわけです。
が、メールに関しては、メールサーバ上のデータを、リトリーブと同時に(機密性を保つため)破棄しているので、こればっかりは、元に戻りません。トホホです。
でも、これ、バックアップを煩雑に取らない自分の責任ですよね。

そういえば、僕がゲームソフト開発会社を営んでいた頃、従業員が誤ってデータを削除してしまったとしても、その復旧に残業代を出さなかったことを思い出します。
「そりゃ、バックアップを取らなかった気味の責任だよ」とか言って。
この考えを変えるつもりはありません。だから、今回の事故による損失も、僕の責任です。

でも、うれしい話を一つ・・・・
IBMのバンドルバックアップソフト「Rapid Restore Ultra」ってすごいソフトですよ。
バックアップは、そのスケジュールも設定可能です(僕はやっていませんでした)が、実際にリカバリーとして利用したのは、今回が初めてでした。
で、OSのスタートアップ前に「AccessIBM」というボタンを押して、その指示に従っただけで、何事も無かったように、10月2日(という点が、バックアップを煩雑に行わなかった僕のせいで、期間が開きすぎているのですが・・・)の時点に、復帰できましたよ。
すごい!
でもね結局、現代の「かなり進歩したと思われる」パソコンと、そのアプリケーションですが、人間の怠慢やミスを100%カバーするには至っていないということでもあります。
パソコンに関わる、様々な技術の向上が、ブロードバンドに始まる「単なる単位時間におけるデータ扱い量の増大」にとどまらず、「人間のミスをリカバーする」という方向に向かって欲しいものだと・・・思ったりしたわけです。

理想ですか・・・以上の事故を例に挙げれば・・・・
OSが常に、ユーザが設定したバックアップ単位(たとえば、1時間とか1日とか)で、バックグラウンドのバックアップを行い、「何か」があったときに、日時を指定した時の状態に、瞬時に戻すことができればいいですねぇ。
経営と同じで、パソコンのリソースについても、「一体何にどれほどのポーションを割くのか」ということが、メーカー、商品の個性になってくるわけですから、映像ばかりじゃなくて、この辺も考えていただきたいと思います・・・この点(つまりビジネスにおける利用シーン)では、やはりIBMがいいですよ。
でも、もっとがんばってもらいたいですけど。

ということで、まだしばらく復元に時間がかかりそうなので、今日はエッセイお休みです。
ごめんなさい。

2004年10月21日 板倉雄一郎





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