一昨日(日曜日)の夜は、セミナー卒業生との新年会でした。
総勢25名の方々に、船橋までご足労頂ました。
(セミナー卒業生は、セミナー開始から半年ですが、かれこれ、70名ほどになっております。)
遠くは、長野、名古屋、大阪から駆けつけてくれた卒業生&受講見込みの方もいらっしゃいました。
「なぜ、船橋?」
それはですねぇ、前にもこのエッセイでご紹介した、驚きの安さとネタのよさ「吉光」に皆さんをご招待したかったからです。
予約を入れた日、この店の大将とメニュー&予算について打ち合わせしていたとき、彼はこう言ったのです。
「とにかく、板倉さんの顔だけは、潰さないようにすっから!」
この言葉を聴いたら、細かいことはどうでもよくなっちゃいますよね。
で、当日のメニューは、
(かなり大ぶりの)毛蟹(一人一匹)+天然トラフグの刺身+船盛(真鯛、伊勢海老、ウニ、などなど)+握り(一人5貫)+これまた天然トラフグの鍋〜雑炊。
以上にアルコール(八海山など)を加えてその値段は・・・これ、皆さんの想像の範囲を超えています。
書いていいのかどうか・・・興味のある方は、足を伸ばして、とにかく行ってみてください。
一方味はといえば、天然トラフグは、僕が結構羽振りよく東京都心で遊んでいた頃に、いわゆる河豚の有名店で食したものより、「遥かにうまい」です。
正直、後半はかなりおなかが苦しかったですよ(笑)
その後、徒歩2分のシダックスにて、午前3時の閉店まで、カラオケならぬ講演会となってしまいました。
実は、大勢での会合に、歌わずともカラオケボックスって使えるんですね(笑)
やはり、「何のために設計されたか、ではなく、何に使えるか」って事です。
食べながら、飲みながらなのに、それぞれの会話は、
「その会社は、レバレッジ利かせすぎだよ」だとか、
「ROICって、つまり回転率ですよねぇ」だとか、
「今後、資金量が増えてくると、回転率上げられないから、本気でバリュー投資考えないと・・・」
だとかに混じって、
「浮気をする異性がイヤというのは、所有欲であって、所有すべきは、キャッシュを生み出す・・・云々かんぬん」と、僕の理屈っぽいところがうつってしまったのか、なんなのか、少なくとも皆さん、あらゆることを論理的に考える思考が身に付いたみたいですよ。
ご夫婦でセミナーに参加いただいた方がいらっしゃいましたが、この方々、セミナー受講中(当時は、合宿ではなく、週1でしたから)に、結婚されて、その期間にDCF法を学んだおかげで、二人とも「結婚費用はもったいない」ということで、未だに結婚式の予定は無いそうです(笑)。
その代わり(?)僕が推奨する、ある企業の株式をしっかり買ったそうですけれど。
また、このご夫婦、セミナー前は、(共働きなのに)保険を検討されていたようですが、「共働きで、収入のリスクヘッジとなっているから保険は必要ない」という我々の意見によって、「少なくとも」ボーナス付の保険は止めたそうです。
ついでですから、出版元が未だに決まっていない、「おりこうさん と おばかさん」の一部、ボーナス付保険に関する一節を、ご披露いたします。
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「掛け捨て、じゃない保険」
おばかさん・・・「保険料、せっかく支払うんだから、掛け捨てじゃもったいないよ」と払い戻しがある保険を選ぶ人。
おりこうさん・・「保険は、保険。」だから必要最低限の保障分の掛け捨てを支払い。あまった資金は、もっと利回りの良い金融商品で運用。
掛け捨てじゃない保険というのは、掛け金の一部を保険会社が運用し、設定された時期に、設定額を払い戻すわけです。要するに保険商品に、投資信託を抱き合わせて販売しているようなものなのです。それもDCF法で計算すると、この投資信託部分の利回りは大したことありません。
たとえば、10年後のボーナス20万円を、DCF法で現在価値を考えてみれば分かりますよね。
ボーナス付保険を利用すべき人は、「自分で資産運用が出来ない」とか「金があると使ってしまう」といった、お金に関する知識の非常に低い人だけです。
何度も書いていますが、金融機関が、自分が損をする商品を売るわけ無いじゃないですか(笑)
まあ、以上のようなことを、50項目ぐらい書いているわけですが、駄目ですかねぇ?
僕、売れると思うんですけど・・・・生活と経済編。
これが売れたら、次は、
「ディスカウント・キャッシュフローで考える、デートと恋愛」なぁ〜んてのも考えているのですケレド。
それでは、本題「価値変動と価格変動リスク」についてです。
このところ、エンタープライズDCF法をセミナーで教えている一方で、その根幹である「資本コスト」について、散々文句と、新しい提案をしているわけです。
現在の「資本コスト」に関する考察において、僕が何を一番気に入らないのかを書いてみますね。
まあ、業界(?)では、結構指摘されているようなことですが・・・・
DCF法での企業価値評価というのは、当たり前ですが、テクニカル分析ではなく、ファンダメンタル分析のはずです。
ですから、過去の業績を分析し、それを参考にしながら、新規投資の割合や、そのリターンの予測などを通じて、業績予想をしていくわけです。
この段階で求めたいのは、「将来フリーキャッシュフロー」の予測です。
しっかり、しつこく、ファンダメンタルを分析し、フリーキャッシュフローを10年分ぐらい詳細に割り出し、さらに継続企業価値まで、慎重にその因数を考察しながら実施するわけですが、この分析から得られた「将来フリーキャッシュフロー」を現在価値に割り引く時、その割引率には、当該企業の資本コストを利用するわけです。
この考え方そのものに、僕は異論を感じません。
よって、経済的付加価値=(ROIC-WACC=Spread)*IC(投下資本)=理論企業価値上昇分
という概念には、賛成です。
ですが、現在、広く認知されている「株主資本コスト」の考え方であるCAPMでは、ヒジョーに残念なことに、「過去の価格変動履歴から割り出されたテクニカルファクター」を使ってしまうのです。
つまり、価格変動リスクを一つの数値に集約したヒストリカルβがCAPMの重要な因数になっているということです。
一方、DCF法の弱点といえることですが、得られる企業価値に大きなインパクトを与える因数は、何と言っても割引率(=WACC=加重平均資本コスト)なのです。
つまり、慎重にファンダメンタル分析を行ったのにもかかわらず、最後は、テクニカルファクターで、「汚されてしまう」という点が、僕がCAPMを直に受け入れられない理由です。
以上の問題点に関して、現在新しいアプローチを試行錯誤中であることは、前にもお伝えしましたが、その新しいアプローチを研究するにあたり、そのベースになる考え方が、表題にあるとおり、
「価格変動リスク」に代わって「価値変動リスク」をCAPMの因数として利用できないか?
というものなのです。
「価値変動リスク」と言っても、ピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。
概念は分かっても、「だから、因数には、何を利用するのか?」という疑問をもたれる方もいらっしゃるでしょう。(こればかりは、タイプが滑っても、現時点では書くことが出来ません。ごめんなさい。)
または、「それが分かれば、苦労しないよ。世界中の皆が現在のCAPMに疑問を持ち、新しい概念を探しているんだからさ。」という意見をお持ちの人も居るでしょう。
僕は、それを、ちょいと掴んでいるのです。
だから、以上に関する「プチ論文」なるものを、書こうと思っているわけです。(人によっては、概要を話すと、「それって、プチ論文じゃなくて、メガ論文だよ!」という方もいらっしゃいます。
いずれにせよ、投資家が注目すべきは、短期の「価格変動リスク」ではなく、「価値変動リスク」であるというわけです。(短期の取引で、サヤを得る人を、僕は投資家ではなく、投機家と呼んでいます。)
いずれ、しかるべきところで、この「プチ論文」を発表できればと思いますが、もし、僕の目論見が外れて、理論として確立できなかった場合には、正直に「ごめんなさい」と書きますよ。
しかし、「チャレンジ=価値」が僕の根幹の思想であるわけですから、まずはやってみます。
話、セミナーに変わります。
まだ、案内ページには、反映されていませんが、次回以降「ファミリーで割引」(「ファミリー割引」だと、どっかの通信会社がその商標を持っていそうなので、「で」が付きます(笑))を設定いたしました。
ご夫婦、親子など、1割引となります。
よろしくです。
今日は、こんなところで。
(今週は、出張「簡易・企業価値評価セミナー」が、3本もあるのですよ。ああ急がし。でも楽しい。)
板倉雄一郎 2005年1月25日(分)




















