板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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パートナーエッセイ 第17回「チームを選び、チームに入る」

★板倉の休暇中、当事務所のパートナーによるエッセイをお送りしております★

皆さんは、どんなチームの一員ですか?
皆さんは、そのチームのことを愛していますか?

こんにちは。板倉雄一郎事務所パートナーの橋口寛です。

現在、私は板倉氏と一緒に、
「株式投資の心得」に関する書籍の原稿の仕上げをしております。
その中で、「チームを選び、チームに入る」という表現が出てきます。

株式投資をする、という行為とはつまり、
「チームに入る」という行為なのだ、という意味で、
我々はこの言葉を使っています。

企業は多くのステークホルダーによって構成される「仕組み」です。
経営者・従業員・取引先・顧客・債権者・株主・・・・。
その企業の株主になるということは、ステークホルダーの一員、
つまり、その「チーム」の一員になるということに他なりません。

ライブドア株で損失を蒙ってしまった株主の方々にとって、
損失の根本にあった原因とは、
詰まるところ、ライブドアという「チーム」に入ってしまった
ということにありました。

株式投資とは、チームに入ることであり、
人生とは、チームに入ることなのです。

皆さんは、これまでにいくつのチームに入ってきたでしょうか。
・学校への進学
・運動部への加入
・サークルへの加入
・就職
・転職
・結婚
それらは、すべて「チームを選び、チームに入る」という行為だったはずです。
我々はその人生の中で、数え切れないほどのチームに入ってきたはずです。

良いチームの中で、素晴らしいチームメイトとともにいる時ほど、
幸せを感じることはないかもしれません。
我々人間は、社会性の動物ですから、
「素晴らしいチームメイトとのつながり」を、
本能的に求めているのだと思うのです。

それらのチームに入る時、どのようにしてチームを選んだでしょうか。
就職に際しても、サークル加入に際しても、
そのチームのことをできるだけ知ろうとしたのではないでしょうか。
既にメンバーとなっている人々と会い、
彼ら・彼女らの人となりを知り、
周囲の評判を聞き、
できるだけそのチームのことを知ってから、
そのチームに加入したのではないでしょうか。

であれば、なぜ、
株式投資に際しても同じようにしないのでしょうか。
それを我々は主張したいのです。

株式投資もまた、人生における他のあまたの行為と同じく、
「チームに入る」という行為なのですから。

チャートだけでチームに入るのは危険です。
何となく雰囲気だけでチームに入るのは危険です。

先日のパートナー吉原氏のエッセーにもあったとおり、
「知ること」こそが、多くの不安とリスクを低減してくれると思うのです。


我々は、株式投資を特別なこととして捉えていません。
したがって、株式投資論に「人生」のメタファが多く登場します。
我々は、ファイナンスを特別なこととして捉えていません。
したがって、ファイナンス論に「恋愛」のメタファが多く登場します。

世の中のすべては独立しては存在しえず、
すべてはつながっているのだと思います。
だから、株式投資においても、人生においても、
「枠」を設けることなく、
同じことを強調したいと思います。

良いチームを選びましょう。
良いチームに入りましょう。
そして、チームをさらに良きものとすべく、行動しましょう。

皆が、そのような行動原理で動き始めた時、
それぞれのチームは、少しずつ良い方向へと動き始め、
悪しきチームは、少しずつ淘汰されていくのだと思います。

そして、よりメタレベルでのチーム(国家や世界)もまた、
より良きものになるために、少しずつ動き始めるのだと思います。

板倉雄一郎事務所と累計500名になんなんとする
企業価値評価セミナーの卒業生の方々もまた、
一つの素晴らしい「チーム」です。
まだ見ぬ将来のチームメイトの方に、
いつか我々チームのことを知っていただければ、と思っています。


2006年8月13日 橋口寛
(ご意見・ご感想お待ちしております)

PS
書籍版「株式投資の心得」(題名は変更になる可能性があります)は、
現在校正作業中です。
九月~十月にかけて書店に並ぶ予定ですので、お楽しみに。

PS^2
私が一員となっているすべてのチームを、私は心から愛しています。
日本という国も、草野球チームも、仲間たちも、そして家族も。
でも、最も狂おしいほどに愛してしまっているのは、、、
関西地方にある、虎のマークの野球チームかもしれません(笑)。
自力V消滅・・・。

PS^3
「お盆中のお知らせ」も是非ご覧ください。





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