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ITAKURASTYLE「おりこうさんとおばかさん」

僕の著書「おりこうさんとおばかさんのお金の使い方」
を読まれた読者の中には、

「まさにこれ自分自身だ・・・おばかさんに分類されている!」
という場合があるでしょう。

すると、おばかさんに該当する一部の人は、感情的になり、
アマゾンの書評コーナーや、自身のブログなどで、
その憤慨をぶつけるわけです。

表現は自由ですし、そのような感情的な批判によって、
本の売れ行きが大きく変わるわけではありませんから、
どうでもいいと言ってしまえば、どうでもいいわけです。

しかし、「合理的思考」を少しでも持っている者であれば、
「たった1200円で、おばかさんであることに気がつけた」と、
前向きな解釈が出来るはずです。

誤解を恐れずに書けば、
「自分は、すべての項目でおりこうさんだった」という人の場合、
支払った書籍代1200円は、「無駄な投資だった」ということでもあります。

僕は、「おばかさん」という表現に、
「ご自身の将来のために気がついてくださいね。」
という意味を込めています。
(↑ こんなこと書かなくても、感情的にならなければ、わかるはずですが)

自分の行いが「おばかさん」だと指摘され、感情的になってしまう人ほど、
おりこうさんにとっての「カモ」なのです。
一生、「気に入らない指摘」を避けて通る代わりに、
一生、「カモ」を続けることになってしまいます。

僕は、「おばかさん」に該当する人ほど、
一時の憤慨を乗り越え、「おりこうさん」になっていただきたいと思うのです。
だって、その方が、その方にとって得だからです。

僕に、公衆の面前で、「お前はおばかさんだ!」と言われたのなら、
憤慨して、抗議して当然だと思います。
しかし、
読者全体に対する表現としてのエッセーや書籍に対して、
「俺のことだ、馬鹿にしやがって!」と思ったところで、
精神衛生上、あまり良くないですし、何も得ることができません。

それより、
「なるほど、俺はおばかさんだったんだな、
 しっかり勉強して、おりこうさんになろう」
と思ったほうが、得ですよね。

これまた誤解を恐れずに書けば、
「俺は、どの項目でも、おばかさんに分類されている」
と思った方ほど、「おりおば」に対する1200円の投資の意味があった、
ということになるわけです。

参考エッセー:
ITAKURASTYLE「カレーとウンコ」
ITAKURASTYLE「思いやりのサンタクロース」

2006年7月14日 板倉雄一郎

PS:
それにしても、僕もよく書くよね(笑)
だって、持てる知識を、自分のため「だけ」に使った方が、
やいのやいの言われることもなくなるわけですし、
こんな文章を書いているより、UFO読んで投資対象を見つけている方が、
遥かに儲かるのにね(笑)
でも、
僕自身も社会の一員ですし、
社会の恩恵を受けて生きているのは間違いないですから、
社会に対する価値提供という「義務」もありますし、
社会全体がよくなった方が自分も得するという「合理性」もあるわけです。
まあ、「業」ですから、仕方ないですね(笑)。

PS^2:
以上は、本日、2本目のITAKURASTYLEです。
もう一本はこの下にあります。
(このサイトのエッセーを、欠かさず読んで頂いている読者にとっては、
 新しい発見は無いと思いますけれど)





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