板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「ホットストック:DI社自己株取得を発表」


ドリームインキュベータ社は、
発行済み株式数の5%にあたる5000株の自己株取得を発表しました。
この株式数は、非常勤取締役井上氏の株式売却数(2907株)を大きく上回ります。
真っ当な財務オペレーションだと評価します。
株主総会では、「株価への影響を避けるため市場外で売却した」と説明されていましたが、そんなの「嘘」なのです。
市場外での売却は、市場株価よりわずかにディスカウントされた株価での取引になりますから、市場外で売却された株式を入手した者が、翌日から市場で売却することによって、わずかなゲインを得ることができます。
よって、市場外で売却されても、市場株価には間違いなく影響があります。
必要であれば、井上氏が株式を売却した時期と、株価チャートを見比べて見てください。
堀会長へも直接、『配当より自社株買いを!』と、何度か伝えていましたので、実現してよかったです。
自社株取得に関する価値移転についての詳しい説明は、
BTB第2回「自社株買い」
を参考にされてください。
厳しく評価すれば、「なら配当の分も、自社株買いをするべし」ということにはなりますが、「配当もらわないと困るのよ!」という頑固で(資産運用をよくお分かりでない)オバちゃんに対する配慮でしょうか(笑)
2007年6月6日 板倉雄一郎





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