板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「マテ、コノヤロォ~!」

(本日はKISSではなく、ITAKURASTYLEです・・・何故この内容がITAKURASTYLEなのかよーわかりまへんが)

僕は、JR船橋駅北口で、大声で叫びながら走った。

JR船橋駅の北口のちょっと辺ぴな交差点に、みずほ銀行のATMがある。僕は、ちょっとした用事でこのATMまで自宅から徒歩で向かい、わずか2台しかないATMの空きを待つため、この交差点の角に立っていた。

僕は、車道を背にATMの空きを確認する格好で立っていた。もちろん、僕が立っていたのは「歩道の内」である。

しばらくして一台のトラックが交差点に進入し右折してきた。僕の視界の左の一番端に、そのトラックが右折して僕の方に向かってきているのが見えた。

それだけならなんてことはない。

しかし、僕の視界には、ハッキリと「荷台の大きな扉」が開いているのが見えた。トラックの右折による遠心力で、扉は勢いを増しながら開いてくる。

僕は、すぐさま「この先に起こる出来事」を予想した。

まるで、交差点の遥か上空のカメラから見るように、僕とそのトラックの関係をどういうわけか頭の中で瞬間的に構築することができた。

「やばい・・・このままココに突っ立っていたら、あの扉は、確実に僕にぶつかる。しかも、トラックの速度と右折の遠心力で扉は相当強くぶつかる・・・やばい。」

トラックは既に僕の視界から消え、僕の真後ろぐらいにいる。

「なおさらヤバイ・・・もう、扉がその後どうなるかを目で確認している暇はない・・・頭にぶつかりでもしたらヤバイ」

そう思った僕は、とっさにしゃがみこむ動作を始めた。その直後だった。

「ばぁぁぁ~ん!」

トラックの扉は、僕の予想通り、しゃがみかけた僕の背中と“またかよ”腰にぶつかった。僕は、その場で見事にコケた。

次の瞬間、僕は「事故後の処理」のために、コケながらもトラックの行方を見た。なっ何と、トラックは知らんぷりして、走り去っていくではないか!背中と腰痛い。

でも、こいつを取り逃がしてなるものか・・・僕は、これ以上の大声は出せないだろう大声で何度も叫んだ「マテ、コノヤロォ~!」しかし、トラックは止まらない。背中と腰が痛い。

後は、全速力で走るしかない。追いかけた。トラックのナンバープレートを読みながら、走った。でも、背中と腰が痛い。

50メートルほど先に、信号のある交差点がある。トラックは、この交差点を右折して、走り去っていく。「逃がしてなるものか」僕は、交差点を全速力でショートカット、そしてさらに加速。(小学生の頃から短距離走は得意、しかし長距離走は苦手)

僕は、事故現場から100メートルほど離れた場所で、トラックの運転席に並んだ。(確かタイヤのテレビCMで、車に並んで走るのがあったが、あんな感じ)僕は、運転席のガラスを割れんばかりにぶっ叩いて、バカヤロー運転手に睨みを利かせながら再び叫んだ。

「おいっ!ふざけんな、逃げんじゃねぇ~よ!」どうやら、このバカヤローは、逃げるというより、開いていた荷台の扉のことも、それが僕に当たったことも全く気がついてないらしい。

このバカヤローは、すぐに車を止めた。僕は、再び、このバカヤローが逃げ出さないために、運転席のドアを開け、バカヤローの腕を掴んで引きずりだそうとした。ようやく自体に気が付いたバカヤローは、トラックを道端に止め、降りてきた。

まあ、その後は、110番通報し、ケーサツが来るのを待ち、現場検証~事情聴取と一時間ほど無駄な時間を使ってしまった。 幸い軽傷だったため救急車は必要なかった。

しかし、人身事故であることに違い無く後日診療を受け、診断書をケーサツに提出する段取りらしい。

トボトボ家に帰り、なんだか納得行かない気分をこうして書いているというわけでございます。

もし、あそこに立っていたのが僕ではなく、小さな子供だったら・・・そして、そのまま走り去ってしまったとしたら・・・ 普段からトラックの運転には憤慨している。

ディーゼルエンジンが黒煙を噴くほどの加速で、繁華街で人の間をスリ抜ける納品用のトラック。遅いくせに、高速道路の追い越し車線をいつまでも走り続けるトラック。満載の荷物を、路上に撒き散らしながら走るトラック。(← 僕は、このようなことを、運転中に何度も110番通報したことがある。僕の目の前で、荷物の「椅子」を落っことしてくれたこともあった・・・幸い椅子を避けることができたが)

犬の散歩中、僕は車が来れば2匹のリードを引き、自分に引き寄せるが、それでも、2匹の犬すれすれに速度も落とさず走り去るトラック。それがついに、僕にぶつかった。ひたすら頭にくる。

全てのトラック運転手が、このようなバカヤローだとは思わないが、彼らの運転するトラックは、ひとたび事故が起きれば、その被害は乗用車の比ではないことぐらい認識すべきだ。

まして、「荷台の扉を閉め忘れる」なんてのは、重大な過失だ。

下手すりゃ、そこら中の歩行者を僕と同じ目に合わせる可能性だって十分ある。

このバカヤロー! えっと、少しだけ痛みが増したような気もするが、軽傷。念のため、病院にいきますが。ケーサツによると、奴は「業務上過失傷害」になるらしい。

もちろん、被害者の僕が軽症だから、大した罰金も、免許の点数も取られないだろうが、免停は確実だろう。これを機会に、バカヤローにも反省していただきたい。

以上、読者にとっては、何の価値もない文章、大変失礼いたしました。

2005年9月28日 板倉雄一郎

PS:
それにしてもまた腰かよ。トラックの扉に「当たった」僕は、その直後めずらしく「宝くじ」を買ったのは言うまでも無い。





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