板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「合宿セミナーランナップ」

先週末(2007年3月10日~11日)は、定期開催最後となる
「実践・企業価値評価シリーズ」第24回合宿セミナーでした。

初受講生+再受講生+パートナー&スタッフ合わせて160名!
過去最多人数による合宿セミナーは、成功の内に終わりました。

 


上記写真でご覧いただけるように、会場に入ってくる受講生が入り口で一瞬戸惑うほどのスケール。
その光景を「見る限り」、壮観でした。
しかし、問題点、反省点もいくつか見つかりました。

1、オペラグラス
縦長のセミナールームであるがために、スクリーンから遠く離れた後方の再受講生の席からスクリーンに映し出された「文字」や「図」を、(視力次第ですが)肉眼では良く見ることができない。
なんとオペラグラスをあらかじめ用意していた再受講生の方もいらっしゃいました。
結論:合宿セミナーは、総勢100名が限界。

2、回帰的に考えれば継続不能のセミナーシステム
第3回あたりのセミナーの打ち上げで、ふと思ったことがあります。
「このまま続けていれば、いずれ武道館のステージ上に初受講生が数十名、
 そして、観客席に再受講生が1000名とかになっちゃったりして」
もちろん、これは冗談ではありますが、回帰的に考えれば、武道館は大げさでも、今回のような自体は予測できました。
現在の「再受講を可能な限り受け入れる」システムは、もはや継続不能。
結論:再受講に特化したセミナーの開催を定期的に行う。

3、受講生の基礎知識に違いが大きくなってきた。
2006年に入った頃から、受講生の受講前知識のバラつきが大きくなってきていることを感じていました。
そのバラつきは、セミナーの回を重ねるごとに大きくなっているように感じています。
これまでは、受講前に十分な予備知識がある方は、1回の受講で理解が可能だが、そうでない方は、必要なだけ再受講を受けていただくという、「再受講の回数による知識のバラつきの吸収」という考えを持っていましたが、上記の問題と合わせて考えれば、もはや継続不能。
結論:企業財務やエクセルなど「セミナー用基礎知識」に関するDVDや書籍を充実させる。

以上の他にも、たくさんの問題点の把握とその解決策があります。
今後の「不定期開催合宿セミナー」に順次反映させていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

また、個人的には今回の合宿セミナー固有の反省点が多々ありました。

このところ、ワンコの治療のために、癌のせいで痩せたとはいえ20Kg以上あるワンコを抱き上げたりする機会が増えたこと、そして、週に最低2回のジムでの水泳をしばらくサボったことなどによって増えた体重と減った筋肉が原因であろう、「セミナー前日のぎっくり腰(=椎間板ヘルニア)」は、僕の見苦しい姿を160名の前にさらすことになりました。
僕が恥ずかしいだけなら、あきらめもつきますが、せっかくいらしていただいた受講生の方々一人ひとりに、しっかり接することができなかった。申し訳ない。
結論:ワンコの様態がどうであれ、自分自身の体調管理をしっかりやろう。
(↑ 至極当たり前)

とまあ、たくさんの反省点があった合宿セミナーでしたが、
24回の合宿セミナーの結果、
卒業生総数:600名以上。
延べ(合宿セミナー)受講者数:およそ2000名弱。
(オープンセミナーも含めればおそらく3000名近くにはなると思います。)
これだけの実績を残すことができたのは、僕やパートナーが「がんばった」こともありますが、なにより僕達の活動に価値を見出していただき、貴重な価格と時間を差し出していただき、受講をしていただいた方々のおかげであることは明らかです。

この場を借りて、皆様にお礼を申し上げたいと思います。

本当に、ありがとうございました。
皆様と出会い、共に過ごした時間は、僕達にとってすばらしい出来事でした。
これを機会に、今後とも末永いお付き合いを、どうぞよろしくお願いいたします。

今後の合宿セミナーは、上記の反省点を元に、さらにバージョンアップして不定期ながら継続してゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、いつものように、今回の初受講の方々の顔ぶれですが・・・

僕が「お呼ばれ講演」を盛んにやっていた頃に、企業研修で僕を講師として何度と無く採用していただいた企業研修事業を行っている企業のマネージメントの方。
毎回、1名~3名ほどいらっしゃる海外からの受講生の方が今回も1名。
某監査法人に勤務する公認会計士の方。
家計を担う主婦の方、大学生の方、サラリーマンの方など、いつものように様々なバックグラウンドをお持ちの方にいらしていただきました。
中でも特筆すべきは、合宿セミナー案内ページにて、参考図書としてご紹介している「バフェットからの手紙」の監訳者:増沢浩一さんがセミナールームの最前列で受講されていたことです。
この方、プロのトレーダーとして活躍されていた過去をお持ちですが、そんなことより、1990年頃からバークシャーハザウェイ社の株主であることが、僕にとっては「うらやましい」事でした。
今年の同社の株主総会(←というよりウォーレンバフェットトークショー!)は、5月5日の開催です。
どういうわけか、数ある日本のオンライン証券会社では、バークシャーの株式を取得することができませんが、米国の証券会社に口座を作れば、同社の株式を取得することが可能です。
興味のある方は、是非。

ちなみに、同社のA株(シンボル:BRK-A)は、先週末時点で$109,290.
「手が出ない」というかたは、いくつかの議決権が劣後していますが、
同社のB株(シンボル:BRK-B)、先週末時点で$3,646、という手もあります。
(B株は、A株の30分の1の議決権がありますので、市場によって裁定が働き、
 B株の価格は、常にA株の30分の1です。)
ご興味のある方は、チャレンジしてみてください。
米コカコーラ、ワシントンポスト、アメリカンエクスプレス、P&G、ペトロチャイナなど、バフェットが選んだポートフォリオを「セットで手に入れる事」ができます。

バークシャーハザウェイの株価推移はこちらで見ることができます。
是非、同社の長期株価推移を(チャート表示期間を「MAX」にして)見てみてください。

話がずいぶんとそれてしまいましたが、私達板倉雄一郎事務所は、私達の価値を見出していただける方々が存在する限り、バージョンアップを続けながら、現在の活動を継続します。
不定期開催となる合宿セミナー、数々の書籍やDVDなど、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2007年3月12日 板倉雄一郎

PS:
今回取り上げた個別企業は、
講義用:レーザーテック(6290)
ワークショップ用:山崎製パン(2212)
その結果が、「割安/割高」なのか、
「時間経過による価値の創造/破壊」なのか
「経営者のオペレーションが合理的/非合理的」なのか、
については、この場では書きません。
「儲かる銘柄」は、投資家自身が分析し、探すものです。
私達は、そのための知識をお伝えするのであって、
「儲かる銘柄教えます」ではありません。

PS^2:
そういえば、あるセミナー卒業生が、念願かなって投資銀行へ転職しました。
面接の際、当事務所のセミナーで習得したことを積極的に訴えた結果、
「いきなりアナリストとして採用」されました。
転職先は準大手の証券会社です。
年収は、この転職で1.3倍になり、いきなり「セミナー価格」を回収したそうです。
僕も、自分のことのようにうれしいです。
当事務所のセミナー価格は、「2日間のセミナーとしては」確かに安くはありません。
しかし、しっかり講義を受け、その後の復習を欠かさなければ、「セミナーで得られた知識によって増加したその方の将来キャッシュフローの割引現在価値」は、明らかにセミナー価格を上回っています。

PS^3:
それにしても、「腰が痛い!」。
なので本日の仕事はこれまで。
ビール飲んで寝ます。





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