板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「キャンプ生活一ヶ月経過」


(本日のエッセイは、ファイナンスや企業価値評価、
 そして、株式投資とは、全く無縁です。)
<自然と一体になることがキャンプの醍醐味>
このキャンプ生活、一体いつまで続くのだろうか?
そろそろ、そんなことを考える時が増えています。
さすがに一ヶ月ともなると、
着替えやシャワーなどで自宅に戻るたび、
思いっきり寝返りのできるベッドが恋しい、
雨風の心配なく過ごせる空間に戻りたい、
鼻くそほじくりながら、くだらないテレビ番組観たい、
なんてことを思うわけです。
つまり、雨風しのげる「家」の価値を再認識したわけですが、
同時に、自然を感じることのすばらしさも再認識しています。
5月10日?11日にかけての暴風雨は、そりゃーすごかったです。
世間では、新幹線も含めた交通機関が止まるほどの風だったようですが、
普段「台形」のはずの僕の「現在の家」も、
瞬間最大風速20m/s以上の風の前では、「ひし形」になってました。
まるで、「サザエさん」のエンディングアニメーションの家のように(笑)
それでも僕は2匹のワンコと共に「現在の家」で過ごし、
それはそれは自然を満喫させていただきました。
レジャーとしてキャンプに出かける場合、
「晴れたらいいなぁ」と思いますよね。
というより、晴れてなくちゃキャンプをキャンセルしますよね。
僕の過去もそうでした。
けれど、それって、本当のキャンプじゃない。
そう思うようになりました。
雨があり、風があり、暑さがあり、寒さがあり、
燃料などの資源の乏しさを感じ、夜の不安を感じ、
つまるところ都合の悪い自然をも含めて、自然なのだと、
このキャンプ生活は、教えてくれました。
そして、
都合の悪い天候があるからこそ、カラッと晴れた日のありがたさをしみじみと感じることができるのだ、なんて至極当たり前のことも再認識させてくれました。
いずれにしても、自然があってこそ、私達は生きているのだと、つくづく思い知らされた次第です。
<BBQ大会>
去る5月12日(土曜日)は、第2回「船橋BBQ大会(?)」でした。
当事務所パートナーや合宿セミナー卒業生の方々にお声がけさせていただいたところ、募集開始から24時間で、20名以上の方々のBBQ参加表明をいただき、あっという間に募集を締め切らせていただきました。
午前9時から午後11時まで、「単なる住宅街の空き地」にて、炭火を囲んでのBBQは、楽しかったし、おいしかった。
作ったメニューは、
キーマカレー12人分、
ターキーの燻製2Kg(ダッジオーブンで蒸した後、Weberにて燻製)、
そして大変好評だったのが「雑煮」。
炭火で焼いたおもちを、持参いただいたカップに入れ、炭火の上につるした鍋のスープをかけて食べるわけですが、このスープが大好評。
スープのレシピは、秘密です(笑)
ワンコの見舞いを兼ねたBBQにいらしていただいた皆様、
本当にありがとうございました。
梅雨になる前に、次回を開催したいと思いますのでよろしくです!
<意外といけてるアウトドアミーティング>
実は、毎月行っている当事務所パートナーミーティングの5月分は、
僕のキャンプ場で行いました。
それも夜8時から、ランタンの明かりだけで。
で、これまで以上に濃く、深いミーティングができました。
パートナーミーティングばかりではなく、メディアの取材も、このキャンプ場で受けさせていただいております。
今月発売の「日経マネー」には、先日のドリームインキュベータとのやり取り(=「堀会長への手紙」 、「堀会長からの回答」)に関する僕のインタビュー記事が掲載されますが、この取材は実際にキャンプ場で行いました。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
(もちろん、キャンプに関する記事ではありませんよ)
<ワンコの様態>
明日死んでもおかしくないと思われた日から、一ヶ月もの間、体調が悪いとはいえ、安定して「犬生」をおくっています。
生きている彼と共に過ごすことができていることに比べれば、キャンプの辛さはさほどのことではないと思うわけです。
ワンコを撫でるたびに、「ああ、まだ暖かい」と、彼の生を感じ、
「サンポ」の言葉に、ワンコが耳を立てるたびに、
「ああ、まだまだ生き続けたいんだな」と感じるわけです。
サプリメントや、医療のような、「要するに金で解決する方法」より、
樹木や土に囲まれた自然の中で、
一緒に居て、おなかを撫でてあげることのほうが、
遥かに効果的だと思います。
僕は、ワンコが病院で死ぬようなことには絶対にしたく無いですし、
僕自身が死ぬときも、病院だけは避けたいと思うわけです。
実はこれまで、ワンコが苦しそうになるたびに、
何度も「安楽死」を考えました。
しかし、
家族と「安楽死」について話し始めたり、
獣医に連れて行くたびに、ワンコはそわそわし始めるのです。
まるで、
「それだけは勘弁してくれよ!僕は苦しいけれどまだ生きたい!」
と訴えているように僕には思えました。
そしてこの子は、何度も死の淵から這い上がり、復活するのです。
そんなことを何度か繰り返しているうちに、
安楽死の選択は僕の中からなくなっていきました。
「彼にも生きるか死ぬかの選択権がある」
そう思うようになりました。
予断ですが、ペットの安楽死に関するネット上の記述を見て、ほとほと呆れてしまいました。
安楽死を推奨する方の意見の多くは、
「ペットはいずれ死ぬわけだから、楽に・・・」
というわけのわからない根拠による安楽死の勧めでした。
「いずれ死ぬ」というなら、この世に生きている生物すべては、いずれ死ぬわけですし、「苦しんでいる」というのなら、年とともに肉体的な苦しさは誰だって増えてゆくわけですし、仮に肉体的に健康でも、生きること自体、苦しさは常に付きまとうわけです。
苦しさがあり、楽しさがあり、それが生きるということですから。
それでも、食べなくなり、動けなくなり、垂れ流しになり、意識もはっきりしない状態が何日も続くようなら、再び安楽死を考えるかもしれません。
そのディシジョンは、極めて難しいことでしょう。
僕とワンコに与えられた試練なのだと受け入れようと思います。
2007年5月15日 板倉雄一郎
PS:
5月21日(月曜日)より、
従来どおりのエッセイ執筆を開始したいと思います。
(キャンプ生活は、しばらく続きますけれど)
21日には、板倉雄一郎事務所の新体制についてのご報告ができると思います。
さらに、お待たせしている「実践・企業価値評価シリーズ合宿セミナー」の開催日程のお知らせと受講者募集も21日の週にはお知らせできると思います。
今後開催する合宿セミナーは、「理論より実践」をテーマに、以前より本質的且つ現実的な内容にマイナーチェンジの予定です。
乞うご期待。





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