板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「あれから思うこと」

ITAKURASTYLE「サプライズ!」が起こってからと言うもの、「セミナーのこの一年とちょっと」を振り返ることが何度かあった。

キッカケは2004年、春の名古屋。名古屋での僕の一般講演で知り合った企業家数名が集まり、「板さん、何かセミナーやってくださいよ!」と言われたことが始まり。

どんな内容のセミナーをやるか?をしばらく考えた僕は、「そういや、経営者とは言え、財務諸表も読めない人ってたくさん居るよなぁ・・」と思いつき、それが発展して、エンタープライズ・ディスカウント・キャッシュフロー法によるバリュエーション(=企業価値評価)を教えるまでに発展したわけです。

あれから一年半。今では、「これだけのリソースがそろっていれば、できないことなど何もない。」と確信できるほど優秀かつ、道徳的で楽しいパートナーに恵まれている。

与えられた環境をどのように生かし、どんな価値提供が出来るか、それを考えるだけで「ワクワク」する毎日を送っている。今日もまた、新しいセミナーのアイデアが・・・そしてすぐさまパートナー全員に提案する。

パートナーからの異論・反論・賛成論を頂く。僕は、それらの意見を受け、再び改訂案を出す。当務所のパートナーシップ制の下では、誰かが誰かを管理することは無く、誰かが誰かに指示を出すわけでもなく、そうこうしている内にセミナーなり、出版物なりが完成する。

そして、僕が知る限り、我々の価値提供に対する受講生や読者や視聴者の感想は決して悪くない。 僕は、この一年半、急がず、慌てず、しかし怠慢もせず、同じペースで活動を続けてきた。

「継続は力なり」とは、言い換えれば、「継続が可能な程度のスピードを維持し、その結果得られたものが、自分が社会に提供した価値と同程度の便益である。」

と、少なくとも僕には読み取れる。もちろん、ここで言う「便益」とは、カネだけじゃない。これからも、今までのペースを維持しながら、自分自身が「楽しむ」ことを忘れずに、継続して行きたいと思う。

ということで、名古屋でセミナー活動のキッカケを作ってくれた「名古屋のドン(?)」こと、濱ちゃんのブログを紹介します。

僕の最近のお気に入りです。彼は、いわゆる「収益不動産オーナー」です。よって、オカネ持ちだし、時間的にも余裕があります。しかし、彼は「自分に関わる人にハッピーになってもらいたい」と思う人間です。

たとえば、新しいビルには、自分の子供の名前を付け・・・物件を愛しているのでしょう。内装は、彼の友人のイタリア人から仕入れるイタリアモノの備え付け家具・・・そこで暮らす人に喜んでもらいたい・・・そう思っているのが良くわかります。

カネになるのは経済活動上最低限の条件ではありますが、その上で、彼は間違いなく「賃貸ビルの創造」を楽しんでいるというわけです。僕は、こういう人間、大好きです。

ちなみに、彼のブログ内容は、ビジネスチックじゃないですから。(笑)

2005年11月3日 板倉雄一郎 休日に添えて





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