板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「日銀福井総裁の資産」

本日(2006年6月28日)の日本経済新聞朝刊一面に、
「日銀総裁 金融資産2億9100万円」という見出しの記事がある。

資産の総額なんてどうでもよい。
(↑ 日経も、資産の総額が多いとか少ないとかは論点にしていない)
そもそも、結構な「お歳」だし、
そもそも、経済の一端を担う知識と経験を持っている「はず」だから、
この程度の資産があることは、きっと誰も驚きはしない。

僕はその「保有銘柄」に、ちょっとだけ「止まった」。
「新日本製鉄」は、結構だが、
奥様「名義」の株式は、
「阪神電鉄」(2000年取得)、「高島屋」(2000年相続)とある。
あら、「不思議」と、村上ファンドがワーワーやっていた企業ですよね。
あら不思議、アラ不思議、新不思議。
自分じゃなくて、奥様が持っているというところが、
なんともせせこましい、と思ってしまうのは、僕だけでしょうか。

しかしね、総金融資産に占める「国債」の割合が、割と低い。
だってねぇ、これから「自分で」金利を上げ始めようとしているわけで、
金利が上昇すれば、明らかに国債の価格は下がりますからね。
自分で、自分の首を絞めることになっちゃう。
よーく、お分かりで(笑)
「御付き合い程度」に国債を保有してるのね(笑・・・これもせせこましい)

福井総裁は、
「財務省の言うことをよく聞きそうだ」という点で、
選ばれたのでしょうけれど。
日銀総裁たる立場の者を選ぶとき、
その知識や経験や人脈に着目する前に、
その人物の、「人生哲学」や「理念」を最初に問うべきです。

2006年6月28日 板倉雄一郎

PS:
本日のエッセーは、御昼前にはアップします。
よろしくです。





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