板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「夏休みランナップ」


読者の皆様、大変ご無沙汰しております。
昨日を持って、毎年恒例の長期夏季休暇を終了し、本日からエッセイの執筆を再開いたします。
本日は、手始めとして、夏休みについて日記風(「懲りないくん」風)に記載したいと思います。
読者の方々にとって有益な情報はほとんど皆無ですが、どうかお付き合いください。
8月1日(水曜日)
15時:お金の雑誌「オールアバウト」の取材。
場所は、僕の自宅の庭キャンプ場。
蚊が多かった(笑)
「お金が溜まるための情報集め」みたいな特集に関する取材。
取材の冒頭で、「その考え間違っています」と僕。
「いくら情報を集めても・・・
1、その情報が誰によって発信されているかを見極めなければ、
  その情報の信頼性を検証できない。
  ただ「メディアに書いてあるから」ということだけでは、
  信頼する根拠にはならない。
2、いくら情報を集めたところで、
  その情報を分析する知識がなければ、集めるだけ無駄。
  情報を集めるなら、自身の知識を向上させる情報を集めるべし。
と、いつものように「編集意向に逆らうような発言」でした(笑)
16時:NHK特集の取材。
今回は9月に放映されるNHKスペシャルに関する簡単な取材。
特集の中身は、内緒。
この時点では、僕は番組へのアドバイスに留まり、出演はなし。
18時:とりつかれたように「釣り」
本日も、暇つぶし&簡単釣行の東京湾シーバス(鱸)陸っぱり。
僕が40cm程度のシーバス(セイゴだね)を数匹、
初心者の彼女は、全く釣れなかった。
が!
釣行中に始まった江東区の花火大会を、
僕がロッドを彼女に渡し鑑賞していると、
「わぁ?、重いよぉ?、キャァ?」という彼女の声。
見ると、ロッドはしなり、ラインはぴんぴんに張っている。
彼女、初のシーバスゲット。
花火鑑賞のギャラリーの前で、大騒ぎの二人(笑)
初シーバスおめでとう!
この日から、彼女は釣りにハマッタのはいうまでもありません。
釣行後、西葛西のメキシコ料理店「エルトリート」にて、
塩とライムを缶の飲み口に付けたテカテで乾杯。
このお店、メキシコ大衆料理チェーン店だけれど、安くておいしい。
安さの秘密は、
「すべての料理の食材が全部同じ!」なんです(笑)
タコスでも、ケサディーアでも、メキシカンサラダでもなんでも、
とにかく食材は、アボガド、トマト、鶏肉、レタス、サルサソース。
呆れるほど、どのメニューを頼んでも中身は一緒(笑)
(一部、牛肉やチョリソもあります)
彼女が一匹釣り上げると、僕は一回彼女を****約束なので、
その後なぜか錦糸町の*****街へ(笑)
8月2日?6日:
休みと決めたらとにかく休む。
本当はエッセイに書きたいこともあったし、
エッセイを書かないことへの不安もあった。
ケレド、ワークアウトをしなければ「継続不能」な僕は、
少なくともエッセイを「積極的に書かない」ことにする。
「休みが終わったらしっかり仕事をしよう!」
なんていう、「不安の先送り」はしない。
休みが終わっても、やる気が出なくて仕事をしないかもしれないし、
休み中でも、どうしてもやりたい仕事があってやるかもしれない。
本当の休みとは、「仕事の予定を何も決めないこと」にあると思う。
なので、先のことはなぁ?んにも考えずに、ただのオッサンに徹する。
この期間、新聞も読まないし、民放TV放送も見ない。
つまり、「雑音」に耳を傾けない。
そして、相場も見ない。
自分のポートフォリオの「時価評価」も見ない。
夕方、彼女とワンコをつれて、散歩がてらのシーバスフィッシングだけ。
それにしても、東京湾奥のシーバスは、生臭くて、
とても食べる気にはなれない。
が、近所の寿司屋「吉光」の大将は、
「板倉さん釣ったら持って来てよ、絶対『うまい』って言わせるから」
という。
が、釣り上げても、クーラーボックスに入れて持ってくる気にはなれない。
なので、即効リリース。
釣りをする場合の鉄則は、
「食べるために殺すならOK。
 しかし、ゲームフィッシングなら、
 魚へのダメージを最小限にしてさっさとリリース」
つまり、遊びで殺してはならない、と思うわけです。
8月7日(火曜日):
以前から計画していた、
裏磐梯は桧原湖でのスモールマウスバスフィッシング&キャンプに、
愛犬のスタンダードダックスフント明君と、彼女を同伴して出発。
キャンプ道具、釣り道具、日常用品を詰め込めば、
「無用にでかいトヨタランドクルーザー100」も、小さく感じる。
資源の無駄遣いの象徴でもあるランクルだが、
片道300kmの高速道路巡航を含む燃費は、8km/L。
2.5トンの車重と、4.7L-V8エンジンを考えれば、すこぶる燃費が良い。
桧原湖では、「こたかもりキャンプ場」にお世話になった。
このキャンプ場のオーナー大堀さんは30歳。
気さくでジェントルで、とにかく気持ちのいい人。
すでにお子様を3人もお持ちだ。
湖畔のフリーサイトキャンプ場には、
バンガローもあるし、
ボート用の桟橋もあるし、
バスボートを下ろすためのスロープもあるし、
大堀さん経営の酒屋もあるし、レストランもある。
酒屋では、ルアーも売っているし、
(しょぼいが)タックルのレンタルもある。
キャンプは、フリーサイトだから、どこでも勝手にテントを設営できる。
僕が知っている限り、僕の「理想に近いキャンプ場」の一つ。
ちなみに、裏磐梯桧原湖は、
会津磐梯山の水蒸気爆発によって自然にできたリザーバー。
湖畔は一周で30Km強の中規模湖。
日本で最もスモールマウスバスの生息数の多い湖。
この湖は、東京電力の水力発電のために利用されているので、
湖畔のすべては、東京電力による所有。
この湖でボート釣行、特に100km/hも出るバスボートでの釣行は、
実は結構危険。
なぜなら、一日の水位変動は、多い日で「マイナス4m!」
出かけるときは、何もなかったのに、
帰りにペラとドライブを損傷するバスボート多数。
でも、水は水着で泳げるほど綺麗だし、魚も綺麗。
そしてなんと言っても、
磐梯山をはじめとする周囲の絶景の中での釣行はサイコー!
スモールマウスバスとは、文字通り口の小さなブラックバス。
低水温が好みで、日本では、桧原湖や新潟の野尻湖が有名。
同じサイズのラージマウスバスに比べ、
その「引き」が強烈なところが魅力。
到着後、テントとタープ、そしてキッチンを設営。
まずは、猪苗代のスーパーにて、4日分の食材を調達。
この日は、ゆっくり過ごす。
つもりだったが、早速陸ッパリで、ちょいと釣行。
数分で、20cmぐらいの「鮎サイズ」を数匹ゲット。
明日からの釣行が楽しみ。
8月8日?10日:
この期間、朝4時起きで朝食を食べ、
5時にはボートで釣行開始。
魅惑のトップウォーターフィッシング、
広範囲に索れるスピナーベイトフィッシング、
確実なワームフィッシング、
魚探を使っての水中ハンプを見つけてのフィッシング、
とにかく朝マヅメを楽しむ。
9時にもなると一旦引き上げ、早めのランチの準備。
ランチ後はお昼寝。
または、「五色沼」散歩。
または、「喜多方ラーメン」のために喜多方へ。
または、僕が高校時代を過ごした福島市まで遠征。
または、吾妻連峰のワインディングをドライブ。
15時ごろから夕メヅメに再び出かけ、
19時頃までボートの上。
とにかく遊びまくった。
ケレド、キャンプと自炊なので、極めてバリゅーな遊び。
最も金がかかるのが、ボートレンタル代。
あっという間に時間は過ぎてゆく。
8月11日:撤収&帰路に着く予定の日。
なのに、考えてみたら、僕も彼女も東京での予定はない。
なので、さらに1日延泊。
8月12日:再度、撤収&帰路に着く予定の日。
東京で、セミナー卒業生とのシーバスフィッシングの予定があるので、
帰らなければならなかったのだけれど、
メンバーの予定と潮時がどうしても合わず、シーバス延期。
よって、またもや「帰っても予定がない」。
なので、さらに3泊延泊(笑)
8月15日:終戦記念日、撤収&帰路に着く予定の日。
終戦記念日前後では、第2次世界大戦に関する番組が毎年放映される。
僕は、これらの番組を見るのが好きだが、
今回は、すべて録画予約していたので、帰ってからのお楽しみ。
特に、CS放送の、
ディスカバリーチャンネル、ナショナルジオグラフィックチャンネル、
ヒストリーチャンネルでの戦争特集をたくさん予約済み。
戦争を望む人は基本的には居ないだろう。
けれど、戦争はいつでも起こり得る。
その根本的な原因は、
「過去の悲惨な戦争経験を持っていない人によって、
 戦争をするか否かの意思決定がされるから」
だと思う。
どれほど戦争の記録を見ても、
どれほど戦争経験者の話を聞いても、
実際に経験したことのない人が戦争をリアルに想像することはできない。
ベンチャー起業を志す人に対し、
失敗経験のある僕がどれほど、
「利害関係者選び(=経営資源選び)は成否を分けるよ」と話しても、
「速くやりたい気持ち」が先行するからなのか、僕の経験が伝わらない。
これも仕方のないことなのだろう、とこのごろは思うようにしている。
この日も、撤収&帰路に着く予定の日なのだが、さらに3泊延泊(笑)
人生の最も貴重なリソースは、「時間」である、
といつも表現しているけれど、
計画通りに実行するだけが、時間を大切にすることではないと思う。
時間に関する「自由度」こそ、
豪邸や高級車より遥かに贅沢で、且つ、時間を大切にする行為だと思う。
自由な時間・・・結局いろんなことを考えるし、発見できる。
その結果、その後の時間を有効に利用できる。
次の一手に悩む人に対し、僕は常に以下のようなアドバイスをする。
「右か左か悩むということは、実は、『どっちでもいい』から悩むわけ。
 だから、どっちでもいいんじゃない」と。
それでも解決できない人には、
「今決めないで、何も予定も立てないで、
 ただただ『暇な時間』を作ったらどう?
 気がついたら体が勝手に動き出しているはずだよ。」
以上は、僕が様々な生きるうえでの示唆を得られた、
倒産直後1年の経験に基づくアドバイス。
人は、時間をもてあますと、
「何かしなければならない」と思うことが多いわけだけれど、
その思いは、責任感や義務感から生まれるのではなく、
実は、何もしないことへの「不安」から生まれる。
不安を取り除くために、スケジュール帳を予定で埋めたくなる。
結果、非効率なこと、非合理的なこと、明らかに損失を伴うことでも、
不安を取り去ることとの引き換えに予定を組んでゆく。
こんな行為こそ、時間の無駄使いだと思う。
何も予定がなかったら、何も予定がないことを楽しむ「勇気」も必要。
何も予定がないことと、何も生まれないことは同義ではない。
何も予定がなければ、人間は何かを考えるし、何かに気づく。
それは後の人生に大いに役に立つ。
何かのゴールを得るために、10の時間が与えられていたとする。
多くの人は、1から動き出す。
しかし僕は、最初の1から3の時間を使って、
気持ちをニュートラルにし、
「何がポイントか?何を準備すべきか?」を考えるために消費する。
その結果得られた示唆や知識に基づき、残りの7の時間を費やした方が、
1から動き出すことに比べ、結果は、良好だと思う。
たぶん(笑)
話は「失敗談」に発展するが・・・
「失敗したら、すぐに立ち上がれ!」という一見「美談」がよく言われる。
僕は、この考えを100%否定する。
なぜなら、
失敗してすぐに立ち上がったら、
失敗したときの知識と経験と判断力のまま、
新しいことをするわけだから、同じ失敗をしでかすことになるわけ。
過去の「せっかくの失敗」から何かを学ぶ前に、
新しいことをすることこそ時間の無駄。
せっかく失敗したのだから、その経験をしつこく吟味して、
「自分の」何が間違っていたのかを時間をかけてじっくり考察する。
その過程が、自分を成長させるのだと思う。
立ち上がるのは、その後で十分。
投資で失敗したら、すぐに次の銘柄を探すのではなく、
「自分の」なにが間違っていたのかを十分時間をかけて考える。
銘柄選択に失敗したのではなく、
自分の知識が不足していることに気がつく。
それに気がつけば、必要な知識を吸収するために努力すればいい。
知識習得に十分納得できてから、新たな投資を始めればいい。
失敗するような知識のまま、焦って投資することこそ、
時間と金の無駄遣い。
これ、間違いない。
8月18日:やっと明らかな予定があるので撤収&帰路に着く予定の日。
キャンプで何が大変かって、撤収日に雨が降ること。
あらゆる道具を濡れたまましまうので、後にメンテナンスが必要。
この日も雨。サイテェ?。
帰って、溜まった新聞に目を通すと、
どうやらサブプライム問題に起因する世界的な株暴落があった「らしい」(笑)
この問題、いろいろいわれてはいるが、要するに、
債権の証券化によって、
「一体誰がババを引いているのか」が複雑で分かりにくいことが、
最も重大な問題。
さらに、世界的にレバレッジの効き過ぎた金融市場では、
ちょっとしたことが世界中に伝播する。
大切なことは、
「資本市場だけの一時的問題」なのか、
それとも、
「企業や経済の本質的な価値下落」なのかを見極めること。
どちらも密接に関連しているが、
ミスターマーケットは、常に過敏に反応することも忘れてはならない。
8月20日(月曜日)
日経平均、TOPIXとも、今年最大の上げ幅。
8月18日の暴落で、ミスターマーケットにそそのかされ、
損切りした人は、大損(笑)
いつも書いているように、
「価格に翻弄される」のではなく、
「価値を見抜く能力」が最も大切なこと。
18時:NHKスペシャルへの収録出演のため、
ANAインターコンチネンタルホテル(旧全日空ホテル)へ。
僕が座る椅子の後ろには大きな窓。
その窓からみえるのは、六本木ヒルズ(笑)
グッドウィルに始まる様々な不祥事に関して適切に答える。
21時:長めのインタビュー収録終了。
例によって、へんてこりんな「編集」がされないようにお願いして帰路。
放映は、現在のところ9月10日の予定。
NHKスペシャルだから、おそらく同日の21時から(だとおもう)
8月22日:バリューズブートキャンプ入り
桧原湖11泊キャンプから帰って間もないというのに、
今度は、毎年恒例になるセミナー卒業生とのキャンプイベントのため、
栃木県那須は、アカルパ。
このキャンプ場、キャンプ初心者にはうってつけ。
1万坪の広さと、整備されたキャンプサイト。
そして何より、ドッグランがあるほど、「ワンコOK!」。
今回の参加人数は、セミナー卒業生、協力企業、
そして板倉雄一郎事務所のパートナー合わせて、およそ70名!
東京から、チャーターバスを出すほどでした。
本番は、24日?26日ですが、僕と協力企業のメンバーは、
もろもろの準備のため先発。
現地に到着し、テントなどを設営するが、
テント設営に関する「掛け声」や「指示」はもはや不要。
思い返せば、僕と彼女は、春の「愛犬ホスピスキャンプ」から数え、
2007年のキャンプ日数は、なんと3ヶ月以上!(←これほんと)
テントの設営も、その他の準備も、そして撤収も、
ほとんど日常業務のようにこなせる。
これって、いいことなのか?(笑)
様々な準備を終えると、急に暇になる。
暇を楽しむのも大切だと書いたが、やっぱり「釣り」(笑)
近所にある、知る人ぞ知る、「釣れない釣堀釣り天国」へ。
那須を車で走っていると、そこらじゅうに、手書きの、
「釣れない釣堀釣り天国」の看板が目に止まる。
で、今回、思い切って行ってみた。
結果:本当に釣れない(笑)
直径10メートルほどの池には、岩魚、虹鱒などがうじゃうじゃ居る。
クリアウォーターなので、全然見える。
50cmを超えるビックフィッシュもたっくさん見える。
タックルを持っていかなかったので、
しかたなく「しょぼい」レンタルタックルを1500円も出して釣行開始。
この管理釣り場のルールは、
1、ワームや生餌の使用禁止。
2、ミノーやスプーンだけOK。
3、ミノーの場合も、トリプルフック禁止で、お尻にシングルフック一つだけ。
4、釣った魚は、水中処理。
とにかく、魚を傷めないための厳しいルール。
魚がルアーを追いかけるのが丸見え。
しかし、ルアーに近づいても、
「これインチキちゃうか!」といわんばかりに、
魚は「ぷいっ!」とそっぽを向く。
リトリーブスピードを早くしたり、遅くしたり、ルアーを煩雑に変えたりして、
まんまと魚を騙せても、シングルフックにはなかなか乗らない。
2時間の釣行で、数匹がいいところ。
いやぁ?看板に嘘がありませんね(笑)
でも楽しかった。
8月24日:ポツポツとメンバーが集まり始める。
8月25日:板倉雄一郎事務所那須サティアン完成(笑・・・冗談ですよ)
テント8張り、バンガロー2棟、車10台程度。
70人前のキーマカレーには、たまねぎ40個のみじん切り。
70人前のBBQには、持参したお肉10Kg!
70人前のトン汁には・・・・
とにかく給食のオッサンになりきった僕でしたが、
実は僕は、毎年これらの料理を「口」で作ります(笑)
実際に、火を起こしたり、材料を準備したり、
やけどしながらカレーやトン汁をかき混ぜるのは、
志願した(笑)参加メンバーの誰かがやってくれます。
キャンプを通じて、僕は様々な人間のキャラを観察します。
ある意味、それがキャンプの醍醐味。
ある人は、
常に積極的に「何か価値提供できることはないか」と考え行動する。
ある人は、
常に積極的に「何か面白い企画はないか」と考え発言する。
ある人は、
常に集団を遠めに見ながら、食事のときだけ料理を取りに来る(笑)
ある人は、
何もしないで、何も手伝わないで、ただ座っている。
ある人は、
ただひたすら喋り捲っている。
そんな一人ひとりのキャラがよーくみえる。
何もせず、利得だけを得る人に憤慨することはない。
ただ、そんな人を見ると「楽しむ方法をしらなくてもったいない」と思う。
だって、キャンプなら、いろんなことに参加して初めて楽しいわけですから。
でも、一つ書いておきたいことがある。
遠巻きに、遠慮がちに、参加しようとしない人の姿は、
積極的に参加して、ワイワイ楽しんでいる人の目には、
「しっかり見えている」のです。
19時:プレミアムクラブストリーミング収録開始。
当事務所の有料会員制組織プレミアムクラブの9月分のコンテンツは、
このキャンプ場での質疑応答の内容。
持ち寄ったランタンの光だけを頼りに、撮影開始。
誰かが撮影現場の準備を手伝ってくれて、
誰かが準備してくれた花火が打ち上げられ、
誰かが僕に質問をし、僕がそれに答える。
このとき、僕が感じることは・・・
「ピラミッド型のレイヤーのある組織なんて必要ない。
価値観が共有されて、且つ、趣味が違っていれば、
勝手に補完し合ってうまくいくと思う。」
だれも「指示」をしない。
だれも「管理」をしない。
だれも「他力」をあてにしない。
だれも「価値提供」誇示しない。
しかし、誰もが「楽しむこと」を忘れない。
その結果、どういうわけか、ことがうまく運びます。
毎年恒例のセミナー卒業生とのキャンプは、
以上の思いを僕に再認識させてくれます。
ある意味、マネージメントが必要な組織とは、
組織として未完成なのだと思います。
僕は、セミナー卒業生のコミュニティーを毎度誇らしく思います。
8月26日:バリューズブートキャンプ最終日
それぞれに想い出を得て、
それぞれに楽しみを得て、
そして、チャーターバスの出発と共に、今年のキャンプも終了。
僕やキャンプスタッフは、あと2日、この場に留まり、後片付けと反省会。
お祭りは、その後の「虚しさ」を感じるためにあるのかなぁと思う。
8月28日:バリューズブートキャンプ居残り組み撤収の日。
今回も撤収日が雨。
サイテェ?(笑)
キャンプの撤収は、道具の撤収という行為を行いながら、
一つ一つの道具に関連する想い出をかみ締めるときでもある。
だから、撤収もキャンプの楽しみの割と大きな部分。
皆、無言で道具を片付ける。
楽しい思い出と、疲れがバランスしたとき、撤収に最も適したとき。
今年の夏休みもこれでおしまい。
ふと、「おしまい」を迎えるために、
もろもろの準備をしているのではないかと、思ったりする。
最後にその場に居て、すべてを思い出すときこそ、
自分の中では御祭りが最高潮に達する。
人生もそんなものか。
8月29日:濡れ濡れのキャンプ道具のメンテナンス。
8月30日:日本経済新聞の取材。
8月31日:夏休みをもう一度!と、彼女と一緒に釣り。
結果は、珍しくボーズ。
こんな日もある。
9月1日(土曜日):
そろそろ、何も仕事をしていない自分に対してイライラし始める(笑)
さて、9月から何をはじめるか。
というより、自分が何をしでかすか、にワクワクする。
まずは、夏休みの間に世間で何があったのかを調べてみることにしよう。
後から振り返れば、
それぞれの事象のインパクトを割りと本質的に分析できる。
その場でリアルタイムに情報を得ていると、
それぞれの「雑音」に翻弄され、本当のところが見えてこない。
山篭もりにも、それなりのメリットがある。
以上、単なる日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。
2007年9月3日 板倉雄一郎
PS:
明日からのエッセイのネタって、全然決まっていないんですよ。
どうしようかなぁ?





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