サプライズが起こりました。二日間のセミナー全課程が終了し、自由参加の「打ち上げ」を受講生+再受講生+当事務所のパートナー+メディアなどゲスト総勢50名ほどで行っていた最中のことです。
当事務所のパートナー橋口寛ほか数名が、突然「おーい、みなさぁ~ん、これから誕生日会をやりまぁ~す!」と始めたのです。
正直に書きましょう・・・どういうわけか「量子力学」について受講生や再受講生と、深い議論をしていた僕は、「なんだよ、誕生日会なんて毎度やってたら、大変じゃないかよ・・・一体誰の誕生日なんだよ?」と、少々「うっとおしさ」を感じながら、「さっさと済ませて、議論に戻ろうぜ」なんて心の中で思っていました。
(この思いは、後に後悔することになります)
橋口:「今日は、10月23日です。実は、当事務所の第一回セミナーが行われてから、ちょうど一年になります!」
僕:「えぇっ???」
総勢:「ハッピバースデー・トゥー・ユー・・・」
いつの間に配られていたのか、クラッカーの連発!
僕:「ぽかぁ~ん」
会場の飲食店店員がバースデー・ケーキを運ぶ。
僕:「ぽかぁ~ん」
総勢:「おめでとうございまぁ~す!!」
僕:「ぽかぁ~ん」
総勢:「イェ~イ!」
僕:「ぽかぁ~ん」
僕は、パートナーから「色紙」をプレゼントされる。
そこには、「一体いつの間にこんなことしてたの?!!」ってぐらいの祝福のメッセージが書き詰められている・・・。
僕「ぽかぁ~ん」
その後はご想像にお任せします。僕は、涙をこらえるのに必死だった。うれしかった。本当にうれしかった。
思い返せば、僕一人で始めたこのセミナー・・・オープンセミナーの受講生も含めると、優に500名を超えている。そして、このブログに何らかの価値を見出していただいている方は、PVから予測するに、優に1万人を超えている。たった一年のことである。
僕は、毎日、「どんな価値を提供すべきか」をコツコツ積み上げてきた。その結果を噛みしめることができたひと時だった。本当にうれしかった。
「一人が動き出さなくて、一体どうして社会が動くのだ!」僕のこの理念の結果を、かみ締めるひと時だった。しつこいが、うれしかった。
多くの日本人が、ファイナンスに関する知識を身につければ、インチキビジネスによる「経済価値の搾取」が起こらなくなるはずだし、その結果、資本主義経済の利点・・・すなわち「社会に対して行った価値提供に見合った経済価値の取得」が実現する世の中になるだろうし・・・経済価値を他人から奪うのではなく、自ら行った価値創造による適正な配分が実現されるはずだ・・・そんな気の遠くなるような「信念」は、確実に実現しつつある。
この一年の成果に(めずらしく)自分を褒めてやりたくなった。うれしかった。
「自己破産者によるファイナンスのセミナー」に、自身の大切な資金を投じてまで参加していただいたこれまでの受講生の方々。
報酬などあてにならないパートナーシップ制度でも、可能な限りの価値提供を行っていただいているパートナーの皆さん。
そして、セミナーにいらっしゃらなくても、毎日僕のつたない文章を読んでいただいている方々・・・つまり僕に関わるすべての方々が、この一年の活動を支えてくれたのだと、痛烈に感じ、この文章を書いている今、僕は涙が溢れている。
この場を借りて、心からお礼を申し上げます。
皆さん、本当にありがとう。
この一年、「やっぱ無理かな・・・僕が実現しようと思っていることは、果たして実現可能なのだろうか?」などと何度も思いました。
しかし今、僕は、受講希望者がいる限り、今の活動を続け、発展させ、いずれ、世界の中で類を見ない「社会に対する価値提供に最も感心のある国民性」の実現が出来るのではないかと思う次第です。
「日本をハッピーな国にしたい」偽善と言われようが、パフォーマンスと言われようが、なんと言われようが、受講希望者がこの世にいる限り、僕は、今の活動を続けます。
インチキによる経済価値の搾取を撲滅するには、インチキを弾圧することではない。インチキを見破る知識を多くの人が持つことだ。
僕は、そう信じています。
2005年10月24日 板倉雄一郎