板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「週末の徒然(とお知らせ)」

<お呼ばれ講演ランナップ>
昨日は、福岡にて、NTT西日本主催のイベントでのお呼ばれ講演でした。
聴衆は、NTTの販売代理店や企業エンドユーザの方々およそ260名。
わずか1時間の講演枠でしたが、「ビジネスモデル」と「バリュードライバー」について、その概念と一般の方々の「錯覚」についてお話させていただきました。
う?ん、楽しかった・・・僕は話をするのが大好き。
ところで、今回も会場には、当事務所セミナー卒業生の方の顔が。
セミナー活動も早3年。
卒業生の数もおよそ700名。
この規模になると、全国どこへ行っても卒業生に会えるという楽しさを味わえます。
これは、僕に限ったことではなく、すべてのセミナー卒業生にとって、たとえば出張でどこかに行けば、その地の卒業生と会うことができるわけです。
実際、セミナー卒業生で作るメーリングリストでは、「今度??地方に行くので、誰か一緒に飲みましょう!」のような呼びかけ?飲み会活動が、たまにあります。
一定の価値観と知識を共有したコミュニティーのすばらしさです。
「やってて良かった」と思いを新たにしますが、
「やってて良かった」と思えることは、今の活動をこれからも継続したいという思いにつながります。
10年後にも、振り返る10年を「やっていて良かった」と思えるようにしたい、と思います。
<大企業ばかりが儲かるのはおかしい!かぁ?>
どこかの政党が、
「大企業ばかりが儲けているのはおかしい!」
とか主張したりします。
これって、本当に「おかしいこと」なのでしょうか。
僕は、「当たり前」だと思います。
少なくともこれまでの日本社会では、優秀な人間ほど「大企業志向」だったわけだから、大企業に優秀な人材が集まったわけです。
よって、大企業のほうが多くの価値を提供でき、結果的に中小より儲かる。
当たり前のことですよね。
もし、それにいちゃもんをつけるのだとしたら、それは単なる「結果平等主義」に過ぎないわけで、そんなものうまくいくわけがないのです。
歴史が証明していますから。
こういう「いちゃもんばかり系」の政党は、大きく議席を落としています。
これも「当たり前」ですよね(笑・・・結果平等を訴える政党ですからね)
ただし、以上の「大企業」や「中小企業」とは、あくまで「一般論」であって、優秀な利害関係者と真っ当な経営者がそろった「中小企業」や「ベンチャー」の中には、大企業より資本効率がよく、利害関係者一人当たりの収益が大きい企業だって、いくらでもあるわけですし、また、大企業であっても全然儲かっていない企業もたくさんあるわけですから。
今後は、「自ら価値を生み出し活動するもの」がもっとも収益が良くなるでしょう。
カタチは、個人事業であれ、ベンチャーであれ、企業のイチサラリーマンでもなんでもかまわない。
そんな形はどうでもいいことだ!という時代になるでしょう。
収入は、社会に提供できる価値に比例して大きくなるものです。
そうでなければ社会は混乱するばかりだと思います。
(もちろん、例外はたくさんありますが)
<「かっこよさ」はビジネスの鍵>
このところの僕の個人的な趣味は、釣りとアウトドアですが、釣りにもアウトドアにも、ブームの波というのがあります。
たとえば、10年ほど前にバスフィッシングが非常に流行りましたが、その原因は、それまでの日本人が釣りに抱くイメージ・・・「おじいさんが一日中釣り糸を垂れ、ウキを眺める暇つぶし」から、「バスの居場所を想定しながら毎度毎度正確なキャスティングを繰り返す」という「頭脳を使うスポーツ」であることが知らしめられたからなのだと思います。
つまり、バスフィッシングは「かっこいい!」ということがブームの火付けだったのだと思うわけです。
(キムタクの貢献も忘れてはなりませんが(笑))
何が言いたいのかというと、単に、
「コンシューマビジネスは、『かっこよさ』の演出が鍵になる」
ということです。
最近では、いわゆる野山を歩き自然を満喫する「トレッキング」が、若年層の間でもひそかなブームになっています。
これまでの、「元気な爺さん婆さんの山登り」というイメージが、アメリカントレッキングスタイルの輸入によって、そのファッションも、道具も、シーンも、「かっこいい」感じになってきたことが、ブームになりつつある原因だと思います。
とにかく、「かっこよさ」は、コンシューマビジネスの鍵だと言えるでしょう。
ただそれだけです(笑)
<「社長失格」の影響>
このところ、当事務所のセミナーにいらしていただく受講生の方の中にも、上場企業の経営者がちらほらいらっしゃいます。
また、この数年で上場を果たしたベンチャー経営者の方からメールをいただいたりする機会があります。
さらに、近い将来の上場が決定している企業の経営者から提携の提案などをいただいたりする機会もあります。
以上の方々に共通するのは、
「『社長失格』を読んだのがきっかけで、「自分もやるぞ!」と思った。」
という経緯です。
僕自身の失敗経験が、誰か他人の成功の糧になっていることに嬉しさを感じると共に、「なんで僕自身の成功じゃないんだろう?」と思ったりもします(笑)
最近では、「そういう役回りなんだな」と納得しています。
きっと、10年後、20年後には、「日本を代表する投資家」なる人が世間で注目を浴び、その人が僕のセミナーの卒業生だったりするのでしょう。
僕もがんばろっと。
<実践・企業価値評価シリーズ第27回合宿セミナー>
つながりがよいところで、セミナーのお知らせです。
2007年最後の合宿セミナーは、10月27日?28日、東京開催です。
このサイトの存在を知ってから、1年以上、セミナーに参加するべきか否かを悩んだ結果、「えいやぁ?」と受講をされた方がたくさんいらっしゃいますが、彼らに受講後の感想を聞いたときに返ってきた答えは、概ね、
「もっと早く受講すればよかったぁ!」
でした。
理由は・・・
(1)エッセイや本をたくさん読んだが、わかったつもりになっていただけで、本当の理解ではないことにセミナーで気がついた。
(2)文章で何度読んでも、一つ一つのことは理解できるが、それらの「つながり」について、セミナーを受講して初めて理解できた。
(3)こんなに楽しいとは思いもよらなかった。
(4)自分と同じように講義について行くのが精一杯の人が居て、ほっとした。
などです。
確かに知的にハードなセミナーであることは認めます。
しかし、難しいことであればあるほど、「やってみるべし」と思います。
難しいからこそ、「一人勉強」は、さらに難しくなります。
だから、興味があれば、是非セミナーにいらしてください。
(↑ かなり強引になってきました(笑))
でも、
「セミナーで得られるであろう価値」 > 「セミナー価格」
とお考えの方に限ります。
「セミナーで得られるであろう価値」の判断のために、時間をかけて、このサイトのエッセイや、出版物などに目を通すことには大賛成です。
でも、その結果、
「セミナーで得られるであろう価値」 > 「セミナー価格」
と判断されたのであれば、可能な限り早く受講することをお勧めします。
詳しくは、こちらから。
(あと、数席の空きがあります。)
読者の皆様と2日間を共に過ごし、共に学ぶことを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
2007年10月12日 板倉雄一郎





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