（本日のエッセイは、ファイナンスや企業価値評価、
　そして、株式投資とは、全く無縁です。）
＜キャンプ生活のきっかけ＞
始まりは、今から２６日前のある晩のこと。
癌を患うワンコ（ゴールデンレトリーバー雄１１歳と半年）を、僕所有の「ドッグラン」で遊ばせていたときのことです。
「そろそろ夕暮れだから」ということで家に連れて行こうとしたところ、彼はどうしても家に入りたがらなかったのです。
翌日もサンポから帰ると、彼は家には向かわず、よたよたした足取りで「ドッグラン」を目指し、ドッグラン入り口で、僕とドッグランを交互に見ながら、
「僕は、ここがいい」と訴えていました。
「なら仕方が無い、付き合ってやろうじゃないか」
僕は、その晩、ドッグランにレジャーシートを敷き、寝袋を倉庫から引っ張り出し、大きなしいの木の下で、一晩彼に付き合いました。
この数ヶ月間、日に日に体力が衰え、食欲がなくなり、様態が悪くなるばかりの彼でしたが、この「寝袋キャンプ」の翌日、不思議なことに、彼の様態は改善し、元気に歩き出し、ほんの一瞬ですが、走ったりするほどでした。
やはり動物には「自然」が一番。
そんな当たり前のことを思い知らされました。
＜キャンプスタッフ＞
この日、「このキャンプは長くなりそうだな」と覚悟を決めた僕は、近くのホームセンター2軒（「ケーヨーディーツー」と「スーバービバホーム」）を回り、それまで持っていた「2泊3日程度のキャンプ道具」に加え、長期キャンプ用の道具、そして、必要な燃料（「ホワイトガソリン」や「木炭」など）を買い揃えちゃったわけです。
いくらワンコの治療とは言え、24時間、ワンコのことばかりを見ているわけにも行かないわけなので、人間の僕も、せっかくだからキャンプを楽しんじゃえ！　というわけです。
（だって、そうでもしなけりゃ、続かないですから）
参考までに、僕のキャンプスタッフをご紹介します・・・（なんでやねん）
タープ：コールマン・スクリーン・キャノピー・タープ*1
（テントは床までふさがれていますが、タープの場合、床が開放されているので、土足で入ってくるワンコが居る場合都合がよいですし、スクリーンの全閉が可能なタープの場合、夜でもプライバシーが保護されるのでタープがお勧め、ただし、人間の寝床には、コット＝アウトドア用のベッドが必要）
コット：コールマン・ＧコットＩＩＩ*2
（今回初めて調達したコットですが、非常に寝心地いいです。組み立ても簡単）
ランタン：コールマン・ノーススター*1 , コールマンの古いタイプで品番わからず*1
チェア：コールマン・キャプテンチェア*4
コンロ：コールマン・パワーハウスLPツーバーナー*1
クーラーボックス：コールマン・ホイール・クーラー*2
キッチン：コールマン・コンパクト・キッチン・テーブル*1
（これ、優れものです。収納したときは、約80.5x10x28(h)cmと小さく軽いのに、広げるとワンルームマンションのキッチンより大きい！　非常に重宝しています。）
囲炉裏：LOGOS・囲炉裏セット（以下の組み合わせ）
　　　　　LOGOSピラミッドグリルL2
　　　　　LOGSＳクアトロポッド（ダッチオーブンとか吊るすやつ）
　　　　　LOGOS囲炉裏テーブル（BBQのときに、これめちゃ便利）
そして、ステンレス製の10インチダッジオーブン。
寝袋：モンベルのマイナス気温まで対応のやつ
その他：キャンプ用の小物類、燃料など
という割と重装備（笑）です。
これらぜーんぶあわせても、そのお値段は、都心のホテルでスイートルーム一泊分より安い！
すばらしきキャンプ道具です（なんでやねん）
以上の装備で、現実に26日間連続のキャンプを、僕と彼女、そして2匹のワンコと一緒に過ごすことができています。
＜料理＞
せっかくですから、作った料理をご紹介しましょう・・・
朝食：
(1)アメリカンブレックファースト
（ソーセージ、サニーサイドアップエッグ、野菜、パン、そしてパーコレーターで入れたコーヒー）
(2)和食
（アジの開き、味噌汁、ハンゴウで炊いたご飯）
昼食＆夕食：
(1)面倒なときの焼きそば
(2)キーマカレーと、ダッジオーブンで作ったナン
(3)カンタン定番トン汁
(4)オニオングラタンスープ
(5)ダッジオーブンで作ったマカロニグラタン
(6)パテから手作りハンバーガー
(7)雑煮（炭火で持ち焼いて、その上に吊るしたダッジオーブンでしょうゆベースの汁）
(8)トンロースしょうが焼き定食
(9)炭火焼きBBQ
(10)カンタン定番お好み焼き（広島風）
(11)手作り豆腐ハンバーグ
(12)ミネストローネ
(13)明太子スパゲッティー
などなど・・・こうしてリストアップしてみると、普段「面倒だから」とコンビニ弁当に頼っていたときより、遥かに健康的。しかしおかげで、太りましたとさ（笑）
ワンコ用：
(1)鶏肉や牛肉の素焼き
（これが一番好きみたい）
(2)キャベツと豚肉の油無し炒め物
(3)豆腐とひき肉キャベツの炒め物
(4)豚肉の冷しゃぶ
などなど・・・こうしてリストアップしてみると、これまで「めんどうだから」と、ドッグフードに頼っていたときに比べて、彼らも喜んでいる様子です。
元気な頃は「サンポ」という言葉に最も敏感に反応する犬でしたが、今では、その言葉にも、ちょっとだけ耳を動かすだけになったしまいました。
それでも、このキャンプ生活は、彼にとって、大好きな場所で、僕と常に一緒に居ることができるハッピーな時間だと思います。
そして、僕にとっても、「仕事」をイイワケに、彼との時間を十分に割けなかったことへの罪滅ぼしになるのではないかと、淡い期待を抱いています。
続きは、明日以降・・・自然と一体化する本当のキャンプについて書いてみたいと思います。
2007年5月10日　板倉雄一郎