板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「言葉狩り」

国会では、「言葉狩り」が流行っているようです。
「生む機械」だとか、「東京は最も子供を生む生産性の低い場所だ」だとか・・・

言葉狩りを「させる」ために、私達は議員を選んだのでしょうか?
言葉狩りを「させる」ために、私達は税を支払っているのでしょうか?

最も重大な問題は、「少子化」ではなく、
人間の数を増やすことでしか様々な問題を解決できないと思い込んでいる「議員の脳みそ」だろう。

「国民」と「国家」、いつも書いていることですが、
法人という人も、国家という人も、この世には存在しません。
存在するのは一人ひとりの人間です。
一人ひとりのハッピーな生活のために、議会が存在するのだとすれば、
「生んでくれ」ではなく、
「少子高齢化」という「全体の傾向」を受け、
人口減少過程でも、一人ひとりがハッピーに暮らせる政策の提案をすべき。
つまり、「生ませる政策」より、「生まない場合の政策」を考えるべきだ。

2007年2月9日 板倉雄一郎

PS:
これじゃまるで、間抜けな企業経営者が、営業部門に対して、
「もっと売れ!さもなければ倒産だ!」と、
経営上のすべての問題を「売上高」のせいにしているのと同じ。
どんなに努力しても売れないときは売れない。





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