板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「つまるところ」


つまるところ、
割安なのに売ってしまう投資家が居て、
割高なのに買ってしまう投資家が居るからこそ、
(↑ つまり価値の把握ができない投資家の存在)
怠慢経営者やインチキ経営者がのさばり、
(スティールがそうであるかどうかは別にして)濫用的買収者が現れ、
司法が余計な余計な「認定」をするものだから、
資本が逃げ、怠慢経営者が蔓延し、
結局、個人投資家が損をするわけです。
すなわち、「企業価値評価」ができない者が安易に市場に入ってくることによって、以上の混乱が起こってしまうわけです。
株主が、「自分が保有する株式の価値」について理解がなく、ただ「価格変動」ばかりを追いかけているようでは、濫用的買収者はいつまでも存在しますし、彼らの思う壺なのです。
また、
株主と経営者の間の「緊張感」があって初めて、企業価値が最大化するのです。
仲良しクラブは、経営者の怠慢を招き、やはり株主が損をするのです。
企業の株主は、
1、その時点での妥当な株価についての理解がなければなりませんし、
2、企業の財務オペレーション(配当、、株式分割、増減資、有利子負債の増減、自己株取得、新株予約権発行など)の本質的な意味と、企業価値に与えるインパクトについての理解がなければなりませんし、
3、以上を理解したうえで、経営者に対する意見をしっかり言うべきなのです。
経営者は、
4、以上をしっかり理解したうえで、
5、企業価値を最大化するための効率のよい経営を実施し、
6、結果として「分かっている株主」がその大半を占めるようにするべきです。
以上の結果、濫用的買収者は、(買収防衛策があろうがなかろうが)なす術がなくなり、当該企業の利害関係者すべてが、自分自身と他の利害関係者のために価値を提供する「真っ当な企業」になりえるわけです。
法や制度に解決策を求めているうちは、根本的な解決は絶対にできません。
投資家と経営者の知識とモラルの教育以外に根本的な解決策はないのです。
2007年7月10日 板倉雄一郎
PS:
以上の企業価値評価に関する知識は、当事務所の
「実践・企業価値評価シリーズ合宿セミナー」にてしっかりお伝えしています。
「どの自動車が最もカッコいいか?」などという個人の価値観に強く依存することについて、どうのこうのお伝えするセミナーではありません。
否定しようのない「資本主義の原理原則」に則り、
1、ある時点での一株あたりの妥当な株価の算出
2、財務オペレーションと一株あたりの妥当な価格の相対的関係
についての知識をお伝えするセミナーです。
株式投資や企業経営をされるのであれば、絶対に受講することをお勧めします。
また普段のお仕事にもめちゃくちゃ役に立ちます。
「セミナー価格」 << 「セミナーで得られるであろう価値」
とお考えの方は、是非受講されてください。
セミナーで得られるであろう価値の算定には、
1、このサイトのあらゆるエッセイ
2、ネット上に散らばるセミナー卒業生の生の声
をご参考にされてください。
(なお、8月、9月は、東京でのセミナー開催を予定していません。)
って、結局宣伝が書きたかったんですけどね(笑)
でも本当に、多くの投資家が、セミナーでお伝えする知識を得ることができれば、株式市場の混乱を防ぐことができるばかりではなく、投資家自身が、「リターン > リスク」を実現できるんです。
要は、「知っているか知らないか」だけなんです。





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