毎年、夏を迎えると、四国地方では水不足が深刻になります。
中国では、日本の四国地方以上に水不足が深刻らしいです。
石油やレアメタルなどの資源も、経済活動や私達の生活には極めて重要な資源ですが、「水」ほど大切な資源は他にありません。
なぜなら、水がなければ、私達は死んでしまうからです。
死んでしまえば、石油やレアメタルどころではありません。
「でも、日本は雨降るし、川がたくさん流れているし、
　一部の地域の一時期を除けば、水は豊富にあるじゃないか」
なんて意見がありそうですが、
日本は、水の大部分を実は輸入に頼っています。
「えっ？」って思いましたか？
ちゃんとルックスルーして考えてみてください。
こ
こ
は
考
え
る
時
間
で
す
。
そんなに難しくないですよね。
答えは、「輸入食物」です。
日本の場合、シンガポールのように、「水そのもの」を輸入しているわけではありませんが、間接的には「水」を海外に依存しています。
ご存知のとおり、日本の食物自給率は、カロリーベースでおよそ30パーセント程しかないといわれています。
私達の食卓を支える食物の大部分は、自動車や家電、そしてプラントなどの「技術」を他国に売った資金によって海外から調達しています。
食物は、肉であれ、野菜であれ、穀物であれ、海水魚以外のほとんどは、その成長過程で「水」を大量に必要とします。
結果、私達の国日本は、「水」を大量に輸入しているというわけです。
世界的な天候異変によって、ある地域では降雨量が激増し、別の地域では降雨量が激減するという現象があります。
つまり、水を必要とする地域が、今後増える可能性がある、ということですよね。
水の場合、結構な重量がありますから、そうカンタンに「あるところから、ないところへ移動」とはいかないわけです。
ということで、
以上を背景に、「投資案件」を探してみるのはいかがでしょうか？
日本は、資源に乏しい国ではありますが、水の基になる「海水」と、「技術力」は、他の国と比べ物にならないほど有しています。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
おそらく、「この企業だ！」と見つけ出すのは、そんなに難しくはないと思いますが、おそらく、「割安」ではない場合が多いでしょう。
しかし、「割安銘柄を探す」という行為より、「真っ当な成長企業を探して待つこと」の方が、長期的にはパフォーマンスが良くなると思います。
「割安／フェアバリュー／割高」は、投資タイミングを計る上で、極めて重要です（だからこそ価値算定が必要なわけです）が、「割安／割高」とは、その時点での当該企業の一株あたりの価値と市場価格の「差」に過ぎませんから、価値算定時点で「割高」であることを理由に、その企業への投資をあきらめるのは、とっても「もったいないこと」です。
大切なことは、その企業の・・・
1、価値を生み出す根源がなんであるか
2、その価値に競争優位性、継続性があるか
3、経営が真っ当であるか
4、株主が真っ当であるか
などをしっかり把握することです。
そのためには、「価値算定」より広範囲な「企業価値評価」が必要になります。
企業価値評価の「一つのゴール」は、「一株あたりの妥当な株価＝理論株価＝フェアバリュー」ですが、そのゴールにたどり着く過程で、いろんなことを調べたり、発見したり、学んだりすることが、投資活動においても、経営においても、普段の業務においても、普段の生活においても、実は非常に役立つのです。
2007年7月23日　板倉雄一郎
PS:
何かのきっかけで、
「おっ、この企業いいなぁ」とか、
「この分野が今後伸びるな」とか思って、
スクリーニング?簡易価値算定をしても、このところは、「低金利による金余り」のおかげで、見つけたときには「手遅れ」（笑）だったりすることばかりで、ストレス溜まりまくりんこです。
でも、本文に書いたように、だからこそ、今の内にと、しつこく調べています。
チャンス到来のときに、慌てて投資対象を探すようではいけてません。
これ大切なことです。
PS^2:
本日、24時を持って、現在募集中の
「実践・企業価値評価シリーズ第26回合宿セミナー」の募集を締切ります。
なお、8月、9月の東京開催は予定していません。
今のような「手が出せない時期」こそ、企業価値評価の知識を身につけ、じっくり企業を分析し、将来到来するであろうチャンスのときに生かす！がいいですよね。
皆様の受講をお待ちしています。
PS^3:
本日より、今週末の合宿セミナーの前日まで、ちょとしたワークアウトに出かけるため、板倉分のエッセイはお休みです。
でも、パートナーエッセイが、火曜日、木曜日にアップされますので、お楽しみに！