パートナーのO氏から、
「板倉さん、パットメセニーが来日していますよ。
ブルーノートで公演が!」
と教えてもらったのは、数日前。
早速、ブルーノート東京のWEBから今夜の予約、2名分。
「さて、誰を誘おうか・・・」
悩んだ挙句、
「やっぱ、音楽を仕事にしている女性かな」
僕は、オフロードBBQ大会以来、TC嬢を誘った。
ある曲では、
透き通っているが、丸みのある、叫ぶようなパットの音色、
ある曲では、
柔らかく、しかし、はっきりとセミアコースティックの音色による主張、
そんな天才ギタリストの1時間の公演は、
僕の背筋をゾクゾクさせ、気持ちが高ぶり、そして気持ちがフリーになり、
あっという間に終わった。
素晴らしかった。
思えば、僕が中学時代から始めたギター、
高校卒業ごろには、友人たちから、
「板倉は、いずれギターで飯を食う」
などと冷やかされていたが、
その後、パットの公演を見聞きして、
「俺には、無理だな」
と、音楽を諦めたことを思い出す。
正直な話、「諦めてよかった(笑)」
僕には、彼のような才能は、無い。
クラブ系電子ミュージックを本職とするTC嬢が、フュージョンを聴いて、
「めちゃめちゃかっこいいね!」
という台詞は以外だったが、
彼女も自身の音楽制作に生かせるヒントをたくさん得た模様。
公演後、徒歩にて西麻布はフレンチレストラン「サイタブリア」。
TC嬢お気に入りの「バーニャカウダー」を頂きながら、
恋愛、結婚、音楽、仕事、そして人生について、
しみじみ、しかし楽しく語る。
ディナーの後は、バーに移り、「COHIBA」を堪能しながら、話の続き。
素晴らしい夜だった。
僕が一緒に居たいのは、
「その瞬間を積極的に楽しみ、そして何かを得ようとしている人」
何も女性だからといって「映画鑑賞」だけが、僕の相手に対する要求ではない。
いつも、楽しむことと、学ぶことを模索する人と一緒に居たい。
素晴らしい夜だった。
Thank you Pat.
2006年5月30日 板倉雄一郎
PS:
先ほど、首都高「高樹町ランプ」から自宅に帰ったというのに、
明日もまた、雑誌GQ巻頭「新車」記事の取材のため、
ライターを「高樹町」でピックアップ後、
一路、東北は福島のホテルプルミエール箕輪へ。
でも、僕は幸せだと、つくづく思う。
自分の好きなことを、なんだかんだと仕事に出来ているわけだから。
でも、パットの公演前の新刊本の打ち合わせで、
原稿執筆のスケジュールを迫られ、
「やっぱ、かかなきゃなぁ~~~~~」って(笑)
遊んでばかりは居られません。
社会から、求められているうちが華です。
ってことで、明日(5月31日)、あさって(6月1日)は、エッセーお休みします。
(↑、そんな断りも無く、結構休んでいるじゃないカヨ!)