板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「朝」


僕は毎朝、ワンコの散歩から活動を始める。
日の出と共に散歩に出かけるから、季節によって散歩の時間は異なる。
<通勤者は怖い>
この時期、日の出の時間が遅いから、散歩の時間も遅くなる。
すると、いわゆるベッドタウンの我が街船橋住宅街では、僕のワンコ散歩と通勤時間が重なる。
通勤者は皆、しかめっ面だ。
路肩を専門に歩く人は、どういうわけか、その進路を1ミリも譲ろうとしない。
きっとその1ミリの譲りが、時間を無駄にするとでも思っているのだろう。
そしてワンコも、他人の「路肩趣味」など気にしない。
かくして、僕とワンコは、路肩趣味の通勤者とぶつかりそうになる。
通勤者は、「んがぁ」と、うっとおしさを表現しながら、仕方なく30cmぐらい道を譲る。
まるで1億円ほどの損害を蒙ったかのような振る舞いだ。
で、通りすがりにすぐさま元の路肩に戻る。彼の路肩趣味は続く。
駅までの通勤用の原チャリは、道幅4メートルほどの住宅街の道を、フルスロットルで駆け抜ける。
後方から迫るフルスロットルの原チャリに轢かれまいと、僕はワンコのリードを強く引っ張り、路肩によける。
そんな僕とワンコの姿が原チャリライダーの目に入っているはずだが、僕らの横をすり抜けるときもフルスロットルだ。
ワンコの○ンチをコンビニ袋で拾う間に、徒歩通勤者と原チャリと工事用トラックが重なったりすると、もう大変だ。
左手でリードを体に引き寄せ、左足でリードのたるみがなくなるようにリードを踏んづけ、右手で○ンチを拾いながらも、周囲に気を配る。
周囲の視線を感じると、なんだか僕だけが邪魔者にされている気がする。
で、一言いいたい・・・
「あと5分、早起きすれば、そんなに慌てなくていいんじゃないの!」
ついでにもう一言、
「あんた、一分一秒を争うような仕事してんのかい?」
さらに一言、
「そんな毎日の生き方してて、幸せかい?」
せっかく気持ちの良い朝なのに。
こんな連中が、一分一秒のために大事故を起こしたりする。
本当に馬鹿馬鹿しい振る舞いだと思う。
急ぐことがその人の最も重要な価値である人より、
急がなくても良い結果をだせる「方法」を考える人の価値の方が高いと思いますけれど。
<成功する人は朝が早い>
早起きはなんとかの得とか言われる程、早起きは人間にとって辛いことらしい。
で、辛いことを継続的にできる人が成功するのだという勘違いが蔓延する。
早起きすれば、成功の条件がそろうのだろうか。
絶対に違うと思う。
成功する人は、毎日を楽しんでいる。
楽しんでいるから成功する。
毎日を楽しんでいるから、寝坊などもったいない。
うとうと目が覚めたら、わくわくの一日が始まる。
だから、必然に朝早く起きてしまう。
決して、成功するために無理して早起きするわけではない。
<朝を楽しもう!>
楽しければ、早起きなんて全然辛くない。
ベランダから朝日を眺めながら、熱いコーヒーを飲む瞬間はたまらない。
まだ誰も居ないうちに、外へ出て、ワンコと戯れる瞬間もたまらない。
一人だけ得した気分になる。
朝を楽しむのは、最高の気分。
これを知らないのって、もったいない。
2007年12月5日 板倉雄一郎
PS:
不思議なことだけど、時間にゆとりのある仕事をしているときの方が、早起きする。
時間に余裕が無いときほど、朝寝坊する。
僕が起業を志した一つの割と大きな理由に、
「自分の事業だったら、朝寝坊できる」
というのがあった。
でも、いざはじめてみたら、(少なくとも事業の調子がよいときは)、学生時代より早起きになっていた(笑)
楽しくなければ、続かない。
続かなければ、成功しない。
人生の成功なんて、難しく考えることは無いと思う。
ただただ、楽しむことなのだと思う。
投資で成功する人は、「たんまり金掴んで、後は遊んで暮らそう!」と思う人ではなく、投資そのものが楽しくてたまらない人なのだと思う。
投資に限らず、経営でも、スポーツでも、音楽でも、基本は同じだと思う。
そうそう、異性にモテル条件は、顔でも、スタイルでも、金でも、車でもなく、異性と過ごす時間が楽しい!と心の底から思える人なのだと思う。
楽しんでいる人と一緒に居ると、こちらも楽しいからだ。





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