板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「どうして伝わらないのか?」

昨日の放映に関する僕のエッセーを読んだ読者や、当事務所のセミナー卒業生などから、いくつかの励ましやアドバイスのメールを頂きました。
最初にお断りしておきますが、それ自体には感謝いたします。
しかし、僕の文章が下手なのか、全然的外れな話しが多いのです。

「権威を求める必要は無いじゃないか」とか、
「メディアに認められないことに憤慨するな」とか、
「どうせ世の中そんなもんだから」だとか、そんな意見をいくつか頂きました。

僕は、権威が欲しいのではありません。
(どうやって読んだら、そんな風に受け取れるのかしら???)
その証拠の一つに、僕は仕事上のいかなる「資格」も持っていませんし、取得しようとも思いません。
(持っているライセンスは、普通自動車免許、第二級海上特殊無線免許、第一級小型船舶免許だけ)

メディアに認められたいなどと思っても居ません。
正直、出演依頼が多くて、うっとおしいと思っているぐらいです。

また、世の中は、誰かが動き出さなければ絶対に変わりません。
一人の力は小さくても、一人が動き出さなければ、世の中は動きません。
僕は一人ひとりの力を信じています。

僕は、
明らかに間違った情報を、垂れ流すメディア、
その番組が社会に与える影響を考慮せずに面白おかしく作ろうとするメディア、
視聴者を馬鹿にして、「難しい」と片付けてしまうメディア、
大切なことをそうでないことを、区別できないメディア、
それらに対して、警鐘を鳴らしているつもりです。

僕を大切に扱って欲しいと言うことではないのです。

僕は、可能な限り多くの方々に、真っ当な知識(・・・これは、板倉流でもなんでもなく、資本主義の原理原則そのものです)を伝え、皆が豊かになることを望み、そのために行動しているだけです。

「社会に認められたい!」なんて思うほど、認められて「いなくは」ありません。
特に「わかっている人」には、かなり評価されています。
わかっていない人に、伝えたいだけです。

メディアの影響力は非常に大きいのです。
彼らがインチキを伝えれば、多くの人をミスリードしてしまいます。
3-1=4 だと伝えるのは、価値観の違いなどではないのです。
明らかな間違いなのです。

僕は、勉強不足のメディアによる大衆のミスリードを危惧しているのです。

どうかご理解いただきたいと思います。

2006年3月23日 板倉雄一郎

PS:
身内にまで言われてしまいました・・・
「前のテレビ出演では、確か8億とか言っていたのに、今度は500億か、ずいぶんでっかくなったものだな」
と。

8億は当時の売上高であり、500億は当時、野村證券とソロモンブラザーズ(=現ソロモンスミスバーニー)がハイパーネットの企業価値を評価した値です。
僕はメディアの中でしっかり発言しています。
残念です。
上記の身内の発言には、「鯖読みすぎ!」という感情が見て取れます。
身内なら、「あいつがそんな嘘をつくはずがない、どういうことだろう?」と思って欲しいと思うのは、欲張りでしょうか。
というか、いくら鯖読んでも、8億を10億ぐらいに言うことはあっても、流石に500億まで鯖居ないよね(笑)

なんか、本当に疲れます。
言葉が伝わらなかったら、一体何で伝えればいいのでしょうか?

真っ当なファイナンスの知識を持った人間は、僕だけではありません。
それなのに、真っ当な知識を広く一般に広げようとする人が少ない理由は・・・
1、まるで勘違いしている人を相手にするのは面倒くさい。
2、せっかくの既得権である知識を他人に教えるのはもったいない。
3、どうせ馬鹿だから教えても無駄
などが考えられます。

今の僕は、踏ん張りどころだと思います。
ただ、言葉が伝わらないのでは、今の活動は止めてしまうでしょう。
ウォーレンバフェット氏が、教育ではなく、ファンド運営をする理由がわかる気がします。

PS^2:
たとえば、「ホリエモン信者」からの誹謗中傷があっても、僕は傷つきもしなければ、憤慨もしません。
そんなメールは、即トラッシュしておしまいです。
自分の身近な人間から誤解されているとき、最も苦しいのです。
僕自身~家族~パートナー~合宿セミナー受講生~ブログ読者やDVD視聴者~一般社会
同じ誤解でも、自分との距離が近い人の誤解ほど、辛い事は無いですよね。





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