本日(2008年3月27日)、ある企業がヘラクレスに上場した。
この企業、ハイパーネットの倒産と共に、その技術部門が母体となってスタートした企業。
そんな因果で、取締役の内、3名は元ハイパーネットの社員や役員。
そして、代表取締役の筒井雄一朗社長は、当時のハイパーネットの技術担当副社長だった。
その昔、苦楽を共にした仲間が10年の時を経て「一つの重要なクリティカルポイント」としての株式上場を果たしたことは、まるで自分のことのように嬉しい。
この筒井雄一朗という人物、僕がこの場で読者の皆様に保証しますが、
「絶対にインチキをしない人間」であるし、
「どんな苦境にも冷静に論理的に向き合う姿勢を忘れない人間」であるし、
「社員をはじめとする仲間を大切にする人間」であるし、
そして、
「割とチャーミングな人間」です(笑)
こういう人間の一人が、上場企業の経営者の仲間入りすることは、ポジティブなニュースがほとんど無い今の日本において、僕にとっては明るいニュースでした。
当然のことですが、次回以降のセミナーでの「評価対象企業」として採用させていただきますので、
「筒井君(←今となっては大変失礼な呼び方ですが)、時間があったらセミナーに遊びに来てね!」
いや、まずは、IR担当者にセミナー受講をお勧めしなければ(笑)
当時のハイパーネットには、2人の副社長が居た。
一人は、海外戦略担当副社長の夏野剛氏。
ご存知の方も多いかと思うが、ハイパーネットの倒産後、NTTドコモで「i-mode」をスタートアップさせ、その後も同社のi-modeサービスを世に広めた人物。
そしてもう一人は、本日ヘラクレス上場を果たした筒井雄一朗氏。
この二人、どちらも成功した。
さて、元ハイパーネットのCEOであった僕は・・・
良く表現すれば、
「あのハイパーネットのジェットコースターのような栄枯盛衰の経験があったからこそ、彼らは成功した」
と言えなくも無いけれど、
悪く表現すれば、
「こんな優秀で真っ当な人間が居たにも関わらず、倒産したのだから、トップが馬鹿だった。」
とも言えるわけで、
おそらく真実は、後者なのだろうと思います。
少なくとも当時の僕は、「単なる馬鹿なリスクテイカー」だったと、今の僕自身が保証します。
そろそろ、何か始めなくっちゃね。
自分の時間だけが、「止まっている」感じは、ハッピーではないですから。
でも、本当に良かった。
おめでとう!
2008年3月27日 板倉雄一郎
PS:
この数日、陽気のせいなのか、僕は一人(+1匹)で、房総ドライブに出かけた。
ちょうど今の車が納車された2年前に辿ったコースを、同じ車、同じ服、同じ靴で走った。
成田ゆめ牧場、
九十九里浜、
養老渓谷、
片貝海岸、
鴨川、館山・・・
すべてが2年前と変わらず美しかった。
一つだけ違っていたのは、愛犬が1匹減ったことだ。
2年前、車が嫌いな雄太(ゴールデンレトリーバー)が車内でピーピー鳴くのをうざったく感じながらのドライブを思い出し、
「もう、あの声を聞くこともできないんだな」と、胸が苦しくなるドライブだった。
時間は過ぎてゆく。
雄太の居なくなったドライブも、元ハイパーネットの社員や役員の上場も、僕をして、
「お前も何かしないと、今度は自分の人生の時間が切れるぞ!」
と思わせるのに十分だった。
何かしたい。
失敗を含む、様々な経験や知識を、今以上に生かしたい。
2008年の春は、そんな「焦り」を僕に与えてくれる春のようだ。
PS^2:
歴史的事実を統計的に見ると、
「僕と何らかの形で付き合ったことのある人間は、
僕とその関係を打ち切った後に成功する」
という傾向が如実にあるのですぅ・・・
仕事上の関係でも、
男と女の関係でも、
お友達の関係でも。
これって、いいことなのですかね?(笑)
それとも、最悪のことなのですかね?(笑)
まあ、僕との何らかの関係を持った人間が、後に成功するのだから、ざっくり「悪くないこと」なのだと思いますけれど。
そういえば、今週、1年半付き合った彼女とお別れしました。
それは辛いことですが、きっと、彼女も、この後、幸せになるんだろうと思えば、辛さの半分以上は消えてなくなります。
だからと言って、「板倉と付き合えば、その関係が切れたときに幸せになれるんだな!」なんて思わないでくださいね。
だって、それじゃ、僕がかわいそうじゃないですあぁ!(笑)