板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「粋な話(BA)」

現在、ソフトバンクによるボーダフォン買収に関するスキームの分析を進めています。
詳細と解説は来週行いますのでお楽しみに。

本日は、とてもいい話を、現在のセミナー活動のきっかけを作ってくれた大切な友人「名古屋の濱ちゃん」から頂きましたので、それを以下に掲載させていただこうと思います。
(当事務所の卒業生によるメーリングリスト・・・既に400名を超えています・・・では、通常ファイナンスや企業価値分析の情報がやり取りされていますが、極稀に以下のような「素晴らしい価値提供」が卒業生によって行われています。)

ブリティッシュエアの機内で本当にあった話を、同社のCAが友人に知らせたメールを、上記濱ちゃんがさらに友人から入手したものです。

以下日本語訳と英語の原文です・・・・
(チェーンメールとして有名な話ですので、既にご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが)

本当にあったお話です。
この出来事は南アフリカのヨハネスブルグからイギリスのロンドンに向かうブリティッシュエアウェイの機上で起こりました。
見かけのところ50歳ほどの白人女性が黒人の隣に座ることになりました。
信じられないことだとばかりに彼女は、スチュワーデスを呼び出して、
「見ればわかるでしょう?私を黒人の横の席にしているのよ。忌まわしい人たちの 横に座るなんて、私は承知できません。ほかの席に変えてちょうだい。」

スチュワーデスは、
「お静かにお願いします。ただいま席があるかどうか確かめてまいります。」と応えた。

そして、しばらくして房ってきてから彼女に返事した。

「お客様、あいにくエコノミー席に空席がございません。
キャプテンにも相談しましたが、ビジネスクラスにも空きは無いとのことでした。
お差支えなければ、ですが、ファーストクラスに一席だけ空きがございます。」

その女性客が返事する一瞬の間も与えず、スチュワーデスは話を続けた。

「私どもの会社は、このような理由でエコノミーのお客様にファーストクラスへお移り願うことは滅多にいたしません。けれども、状況を考えますと、こんなひどい方の隣にお客様のどなたかがお座りなるということは言語道断であるとキャプテンが申しております。」

そして、彼女は黒人の紳士に向かって言った。
「お客さま。というわけですので、どうかお手荷物をおまとめください。ファーストクラスにお席をご用意してお待ちしております。」

ずっと、周りに居た乗客はこのやりとりを目にして心を痛めていた。
そして、この瞬間に立ち上がって拍手喝采した。

これは、本当にあった話です。

(以下原文)

This is a true story
This scene took place on a BA flight between Johannesburg, South Africa and London, England. A white woman, about 50 years old, was seated next to a black man. Obviously disturbed by this, she called the air hostess.
"You obviously do not see it then?" she responded.
"You placed me next to a
black man. I do not agree to sit next to someone from such a repugnant group. Give me an alternative seat."
"Be calm please.", the hostess replied. "I will go to see if another place is available."
The hostess went away and then came back a few minutes later.
"Madam, just as I thought, there are no other available seats in Economy Class. I spoke to the captain and he informed me that there are also no seats in Business Class. All the same, we still have one seat in First Class."
Before the woman could say anything, the hostess continued. "It is not usual for our company to permit someone from the Economy Class to sit in the First Class.
However, given the circumstances, the captain feels that it would be scandalous to make someone sit next to someone sooooo disgusting."
She turned to the black gentleman, and said, "Therefore, Sir, if you would like to, please collect your hand luggage, a seat awaits you in First Class."
At that moment, the other passengers, who'd been shocked by what they had just witnessed, stood up and applauded.
This is a true story.


以上、引用しました。
解説など必要ないと思います。

「心温まる」というより、「粋だな!」と僕は思いました。

でもこのストーリー、ある意味「白人差別」だったりもしますよね(笑)
だって、白人の多くがこんな「馬鹿」ばっかりだと誤解する人も居るでしょうから。

(以上の話しが事実かどうかは、僕には確かめようがありません。読者の皆様の判断にお任せします。また僕とBAとの間に、特別な経済的関係はございませんし、BAをご利用になり、上記のストーリーとイメージが違うサービスを受けたとしても、僕は一切の責任を負いませんので、あしからず。またうがった見方をすれば、この話は100%作り話で、誰かが「人種差別反対」というスローガンを広めようとBAを利用した可能性も否定できません。しかし、この話の「真偽」は、さほど重要では無いと思います。大切なことは、この話のメッセージを理解することでしょう。)

2006年5月19日 板倉雄一郎

PS:
週末は、久しぶりに何も予定がない「お休み」です!
きっと僕は、雨でも晴れでも、オフロードを探して走りに行くと思います(笑)
そこに行く必要など(そこを走ること以外に)全くないのに、わざわざ走りにくい場所を探して、走りに行く・・・極めて「非合理的」な行動です。
人間には、非合理的な行動も、たまには必要!ってことで(笑・・・いやいや人間の行動の多くは、非合理的だったりするわけで、だからこそ「合理的」という言葉が「わざわざ」あるわけですね)
走る場所は、空から探します。

PS^2:
6月開催合宿セミナーの募集中です。
こちらもお忘れなく!

PS^3:
昨日の神戸での講演の帰りの新幹線の席で、
「これ以上ないほど僕好みの女性!!!!」が僕の前の席に座っておりました。
で、「声をかけるか、止めとくか」なんて迷いもなく、何のアプローチもしませんでした。
「懲りないくん」時代には、ありえないことでしたが、きっと年を取ったのでしょう。
いえいえ、年を取ったというのは、疲れたという意味ではありません。
年を取り、経験を積み、
「入り口が100点満点だと、その後は減点ばかりが続き、
仮にナンパが成功しても、ハッピーな未来は無い」
と冷静に分析できるようになったという意味です。

声をかけずに悶々とするよりは、声をかけて玉砕した方が精神衛生上良い。
しかし、思い込みによる虚像と現実のギャップを後に認識すれば、精神衛生上よろしくない。
う~ん、やっぱ単に年取ったのだな(笑)
今度からは、元に戻って玉砕コースを選ぼっと。





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