板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom
ホーム >  エッセイ >  ITAKURASTYLE  > ITAKURASTYLE「うれしい たのしい」

ITAKURASTYLE「うれしい たのしい」

(なぜか突然、夏休みモードのエッセーを書きます)

「嬉しい」と、「楽しい」・・・
どちらも「嫌なことではない」という共通点はありますが、
それを享受するための手段は、まるで違いますよね。

「嬉しい」は、受動的。
「誰かに~してもらって、嬉しい」とか。

「楽しい」は、能動的、参加的。
「誰かと~して、楽しい」とか。

世の中、「嬉しい」を望んでいる人、多くなってきたと思います。
自らの「嬉しさ」のために、誰か他人に、
「会ってくれ」、「してくれ」、「教えてくれ」、「見てくれ」・・・
しかし、「嬉しさ」ってのは、
予想だにしていなかった好むべきことに遭遇することによって、
初めて「嬉しさ」が倍増するわけですから、
自分から求めることでは無いですよね。
Give and Given (Not Give and Take)

一方、「楽しさ」は、自ら参加して、楽しさを享受する事だと思います。
One for All and All for One.

もっとも、「嬉しさ」も、
過去の自分自身の何かの言動によってもたらされる場合があります。
しかし、この場合の嬉しさの根源も、
過去の自分が、「楽しさ」を求めた結果、だと思うのです。

以上から、求めるべきことは、「楽しさ」だと思うのです。
自らが楽しむ事を積極的に行う。
その結果、今の楽しさと、
将来の、あるかもしれない「嬉しさ」が生み出されるのだと思います。

しかし、楽しさを、「押し付ける」のはいただけません。
「楽しさ」を押し付け、「嬉しさ」を求めるという人、
増えているように思います。

「楽しさ」、を自ら創り出し、「嬉しさ」、をじっと待つ。
そんな生き方をしたいものです。

先日のセミナー卒業生による70名キャンプは大成功でした。
成功の原因は、すべての参加者が、
「自ら楽しむために、自ら他人が楽しめるであろう価値を提供する」
という姿勢に溢れていたからです。
黙って口を開け、「嬉しさ」を求めるだけの人は居ませんでしたし、
どの参加者も、「楽しさ」を押し付けていませんでした。
(↑ いや僕は、川が気持ちいいからと無理やり飛び込ませました(笑))


彼女に何かプレゼントを渡すとき、
彼女の「嬉しそうな姿」を想像しながら、
プレゼントを吟味する行為そのものに「楽しさ」を感じれば、
プレゼントを渡したときに得られる彼女の笑顔は、
自分にとっての「嬉しさ」ですよね。
その上で「映画鑑賞」が出来なくても、
もう十分に自分は楽しんだのですから、
「映画鑑賞しないなら、プレゼント返せ!」と迫る必要はありません。
もし、彼女との「映画鑑賞」が目的で、プレゼントを渡すのであれば、
それは、単なる「ディール」に過ぎません。
ならば最初から、ディールを目的にしている相手を探した方が、
互いのためです。

One for All and All for One.
Give and Given (Not Give and Take)
いろんな言葉がありますが、
要は「自ら楽しもう」とする姿勢に集約されると思います。

2006年8月3日 板倉雄一郎

PS:
自宅の近所に、「うれし荘」と「たのし荘」というアパートが並んで建っています。
自ら家賃を支払って暮らすとすれば、どちらがいいのだろうか?
ものすごく悩んでしまいます(笑)

PS^2:
ついでに、ITAKURASTYLE「おもてなし」も読んで見てください。
文章を少し読みやすく変更していますので、上記エッセーを表示後、
必ず「リロード(←IEの場合はF5)」してから、御読みください。





エッセイカテゴリ

ITAKURASTYLEインデックス