板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「もろもろ」

このところ、エッセーをサボってしまいました。
ごめんなさい。

<在庫の良し悪し>

企業が在庫を抱えると、運転資金を必要とします。
「運転資金」=「売り掛け」+「在庫」-「買い掛け」

よって、在庫を抱えることは、
企業価値向上において、一般的に「あまりよろしくないこと」ではあります。
しかし!
消費者から観れば、
「欲しい商品の在庫があったのでその店で買った」とか、
「欲しい物が具体的にあったわけではないのに、
   店頭にそれがあったから買った」
という「買うきっかけ」において「豊富な在庫」は価値があります。

ファイナンス理論だけでは、解決できない事象ですよね。
(とは言え、上記の「在庫の効能」が実現していれば、
   在庫は減って行くわけですから、
   ファイナンス理論がまったくあてにならないわけではありませんけれど)

在庫には、
「資本コスト」、「倉庫代」および「在庫商品の劣化」というコストが必要ですが、
そのコスト以上の「商機の増加(によるキャッシュフローの増加)」が得られれば、
在庫は大いに結構、ですね。

こんなことを書く理由は、
つい最近「欲しい物があったお店」で買い物をしたからです。

<万座温泉>

この3日間、エッセーをサボったのは、
「突然思い立った温泉旅行」に出かけていたからです。
選んだ温泉は万座温泉は「万座亭(の特別室「山吹」)」
万座温泉を選んだ理由は、近頃話題(?)の「インチキ温泉」とは違い、
「源泉かけ流し」の本物だからです。
(万座温泉は、
僕の世代のスキーフリークにとっての永遠の名作「私をスキーに連れてって」
の舞台でもあります。)

この季節、万座に行くには、「スタッドレスタイヤ」が不可欠。
突然思い立ったがゆえに、
僕の車に合うサイズのスタッドレスタイヤとホイールを
在庫しているお店を探しました。
結果、いつもお世話になっている「イエローハット船橋夏見台店」ではなく、
「スーパーオートバックス東雲店」にて、同商品を購入。
イエローハット船橋夏見台店は、僕の気まぐれのおかげで「商機」を逃し、
一方、オートバックスは、商機を捕らえたわけです。

さて、彼らの「商機を捕らえたキャッシュフロー」は、「そのコスト」以上だったのでしょうか?

<ドジな僕>

2泊目が明けた朝、部屋の窓を開けると、昨夜降った雪が積もっていました。
「やったぁ~、雪道ドライブ!」と意気揚々、チェックアウトを済ませ、いざ車へ。
そこには雪に埋もれた僕の車。

「あれ、車のボンネットには雪が積もっているが、
     ルーフには、さほど積もっていないなぁー、不思議だなぁー」
後から振り返ると、このとき既にその後の悲劇の序章が見て取れたのでした。

「このままドアを開けたら、積もった雪が車内に入ってしまう」
我ながら「先を読む能力」には優れているなぁ~なぁーんて思いながら、
ドア周辺に積もった雪を払い、ドアを開ける・・・
するとそこには、これまで見たことのない風景が・・・

「あれっ? なんで室内に雪が積もっているの?!」

前後のシート上には、それはそれは美しい「新雪」。
頭の中は「?」だらけ。
運転席に半身を入れ、恐る恐るルーフを見上げると、
「そこには晴天の空がぁ!!!!」

サンルーフを閉め忘れていたのでした・・・僕はドジ。
その後のことは、ご想像にお任せします。
幸い、万座の雪は、かなり「ドライ」でしたから、何とかなりましたけど。

これ、エッセーをサボった罰でしょうか?
それとも、単にドジだからでしょうか?

<車の運転と経済>

高速道路を、車線通りにまっすぐドライブできる人がいる一方で、
右に左に、よたよたドライブする人がいます。
この違い、「未来を予測する能力」に依存します。

車が車線に対して少々左方向に寄っていた場合、
「このままでは、左に大きくそれてしまう」と、
「現状のままでは、希望通りにならない」と判断し、
ステアリングを少々右に切るのが、「将来を読める人」。
しかし、
それに気がつかず、左側の白線に車が寄って初めて、
「あら、左によってしまった、右に切ろう」と判断するのが「将来を読めない人」。
結果、
「将来の読める人」は、はたから観れば「まっすぐに走れる人」であり、
「まずくなって初めて気がつく人」は、「将来を読めない人」です。

これ、車の運転に限りません。

月収50万円の人が、毎月55万円の支出をしていれば、
「いずれ資産が枯渇する」事は、容易に判断できます。
しかし、「資産が枯渇するまで気がつかない人」ってのも、
実はたくさんいるものです。

車線はまっすぐに走りませう!

<レディースデイランナップ>

先週末(2007年12月3日)は、オープンセミナーレディースデイでした。
正直に書くと、「予想以上に美しい女性がたくさん!」でした。
(うーん、癖になりそう(笑))

このセミナーで、最も印象に残ったことは、
僕の質問に対し、受講生の多くが、「真っ当な回答をしていたこと」でした。

なにも女性を馬鹿にしているわけではありません。
受講申し込みフォームの「財務の知識」の欄に、
ほとんどの受講生の方が、「財務の知識はほとんどありません」
と記述していたものですから、
「かなり基礎的なことでないと、伝えられないかな」と、
勝手に想像していたからです。

僕の想像に反し、皆様かなり理解をされているようでした。
これも、毎日書いているエッセーの賜物だと、改めて認識いたしました。
(↑ 最近は、毎日書いていません。ごめんなさい。)

がんばって書こうっと。
師走の忙しい中、レディースデイに参加いただいた女性の方々へ、
「ありがとうございました!」

次回の「レディースデイ」は、2007年春ごろを予定しています。
よろしくお願いいたします。

以上、とりとめのない文章で失礼いたしました。

2006年12月7日 板倉雄一郎

PS:
「知識を得る」と言うことは、すなわち、「将来を予測する術を得る事」です。
皆様の将来のために、私達が暮らす環境(=資本主義社会)について、
しっかり学びましょう。
2007年1月~3月までの
「実践・企業価値評価シリーズ・合宿セミナー」の受講者を募集中です。
詳しくは、こちらをご参照ください。
株式投資には、欠かせない知識ですが、
株式投資をしなくても、普段の生活に生かせる知識です。
どうぞよろしくお願いいたします。
「資産が枯渇してから気がつく前に」

髪の毛が薄くなってから対策するのでは、遅いですからね(笑)

失敗の原因は、失敗の直前に潜んでいるのではなく、
失敗した事柄を始めた頃に、失敗の原因が潜んでいるものです。





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