板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「チャンスに取り組む姿勢」

失敗する経営者のよくあるパターンは、

「売れないときに、無理して売ろうとする」場合と、
「売れるときに、調子に乗りすぎる」場合があると思います。

現在、一昨年から始まった、
個人投資家の株式市場への「乱入」(?)が一段落して、
株価も、投資に関する情報の需要も、低迷しています。

昨年までの数年間は、
「どんなインチキ手法でもリターンを得られた」わけです。
だからこそ、その手法がトンチンカンであることに気がつかず、
「僕の手法こそ儲けが確実だ!」
などと思い込んだ「なんちゃって投資家&ブロガー」が、
元気よく、保有する銘柄や投資戦術などを披露していたわけですが、
このところ、ひっそりしていますよね。
だって、そもそも「どんな手法でも儲かった時期」が終わったわけですから、
彼らが損失を出し、元気がなくなって当然です。

だから今こそ、「価値に着目すべきとき」なのですが、
市場全体が冷えているから、そんな真っ当な考えさえ、需要が減るわけです。

で、僕は、こんなときは、「おとなしく」を決め込んでいます。
だって、
「売れないときに、無理して売ろうとする」は、資本効率が悪いですし、
また、
「売れるときに、調子に乗りすぎる」は、あとあときつくなりますから。

一歩一歩着実に、またチャンスが到来するまで、火を絶やさず待つ。
これって、非常に大切なことです。

ちなみに、「株式投資」という側面では、株価下落に伴って、
投資チャンスが増大しています。
できれば、もっと(価値に対して価格が)下がって欲しい。

アクセルを踏むべきときは、踏む。
ブレーキを踏むべきときは、踏む。
惰性で走るべきときは、惰性に任せる。

そんな「自然体」は、経営にとっても重要かと思います。

2006年11月27日 板倉雄一郎

PS:
しかしながら、当事務所のセミナーの場合、少なくとも現在までは、
その需要が衰えません。
けれど、全体のパイが小さくなる時期なので、
今後しばらくの間、満員御礼にならなくても、「しかたないな」と思っています。
けれど、需要がある限り、僕たちは活動をつづけますよぉ~~~。
で、
次回の「実践・企業価値評価シリーズ」合宿セミナーは、
2007年1月を予定しています。
詳細が決まりましたら、このサイトでご案内いたしますので、
今しばらくお待ちください。
なお、次回の募集は、読者の皆様が予定を組みやすいように、
2007年1月分、2月分、3月開催分を、同時に募集する予定です。
よろしくお願いいたします。





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