板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

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ITAKURASTYLE「コンプライアンス」

「コンプライアンス(=法令順守)」を声高に訴える企業が増えてきました。

コンプライアンス・・・

そんなのわざわざ訴えることだったのか・・・「明らかなインチキ、粉飾、詐欺」をやっていることが簡単に見て取れる上場企業がいくつもあります。

粉飾に関しても、バレバレ過ぎる企業があります。

ちょっとファイナンスを勉強すれば、見抜けることばかりです。しかし、これらの企業の株価は、毎日ちゃんと形成されています。テクニカル分析「だけ」であれば、こんな企業の株式でも、ネタになるわけです。

結果として、インチキに加担していることも知らずに・・・

コンプライアンスをことさら訴えても、訴えなくても、それは数字からある程度読み取ることが出来るのです。僕が知る限り、法律以前に、上場企業としての責務を全うしようする企業からは、「コンプライアンス」という言葉は、あまり聞こえてきません。

そんなの当たり前のことだからです。 「僕は万引きをしません!」と、社会に訴えることがそんなに偉いことなのでしょうか?

企業のガバナンスを実現するのは・・・法律ですか?標語ですか?東証ですか?SECですか?違うでしょ、企業の利害関係者の中で最も劣後している立場の株主が、当該企業の経営をしっかり見極めることでしょ。

株主は、「流しそうめん理論」の前では、最も劣後した立場=最も下流の立場なのです。その代わりに、経営者を選ぶ権利が保障されているのです。

経営者を選ぶということは、株主の立場で議決権を行使することもさることながら、そのもっと前に、そもそもその企業への投資をするかしないか、という時点で経営者を選ぶことが出来るのです。

「クズ経営者だ!」と思うような経営者が経営を担っている企業になんか、端から投資しなければよいのです。

価格変動を追う者、値幅取りをする者ばかりになってしまえば、経営者も価格だけに着目するようになってしまうのです。

チャート分析本、デイトレ本の執筆者、出版社はいい加減目を覚まして欲しい。

2006年2月14日 板倉雄一郎

PS:
あるテクニカリストが僕に言いました・・・「どうせろくな企業じゃないのだから、短期トレードの的になってもいいのよ。」呆れてしまいます。

自分の過去を正当化するためには、何でも持ち出すのね。自分の過去の行いをニュートラルに分析することが、そんなに怖いことなのでしょうか。

自分を騙し正当化することを続け、後に気がつくことのほうが、もっと怖いことではないでしょうか。

PS^2:
今後、長期金利は上昇します。すると、あらゆる会計単位、それは個人でも企業でも、の資本コストが上昇します。資本コスト上昇は、会計単位の価値を破壊します。

資本コストの上昇、および原材料の価格高騰を、直ちに商品価格に価格転嫁できる会計単位は、インフレに強いのですが、そうで無い場合(=たとえば、利率固定の債券や、価格転嫁の出来ない企業など)は、あっという間にその価値を失います。

しかし、企業の「名目価格」はインフレによって上昇するでしょう。なぜなら、価値破壊が起こる「利率固定債券」などが売られ、その資金がインフレに強いとされる企業へ向かうからです。

ここで重要なのは、「実質価値」がどれほど上昇するかという点です。この辺、実際にインフレが始まったら、また詳しく説明しなければならないでしょうね。きっと、多くの投資家もどきは、「名目価格」の上昇に喜んでしまうでしょうから。

こんな当たり前で、且つ極めて重要なこと。しかし、残念ながら「チャート本」には書かれていないでしょう。(塾の先生として立派でも、企業や投資を知らぬ者がちょいとトレードしただけで「チャート分析本の出版」とは、いかがなものでしょうか?)

PS^3:
今日はバレンタインデー。大切な人に「おりおば」を。
きっと、お役に立つはずです。

PS^4:
最も大切なのは・・・・

                 lovelove                                 lovelove
   lovelovelovelovelo                     lovelovelovelove
  lovelovelovelovelovelove           lovelovelovelovelovelov
   lovelovelovelovelovelovelovelovelovelovelovelovelovelovelovel
eloveloveloveloveloveloveloveloveloveloveloveHappy
lovelovelovelovelovelovelovelovelovlovelovelovelovelovelovelovelov
loveloveloveloveloveloveloveloveloveloveloveloveValentine's
elovelovelovelovelovellovelovelovelovelovelovelovelovelovelovelov
 lovelovloveloveloloveloveloveloveloveloveloveloveloveDay
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                 lovelovelovelovelolovelovelovelovelovel
                    lovelovelovelovelovelovelovelovlov
                       lovelovelovelovelovelovelovel
                          ovelovelovelovelovelove
                              lovelovelovelovelo
                                  lovelovelove
                                        love

 です。

(これは、ある読者から頂いたメールから転載させていただきました)





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