昨夜(2005年11月15日)、WBS(=ワールドビジネスサテライト)を視聴していたところ、(確か)飲食店の新しいサービスが紹介されていた。
客の要望に応じ、誕生日でもないのに誕生日風に店の「サクラ」が、客を祝ったり、盛り上げたり、拍手喝采をしたり、つまり「ワァ~!!!」とやる(らしい)サービス。レポートによると、女性客がターゲットらしい。
ふぅ~(←疲れた感じね)
それって、経済的取引の部分を抽出したら・・・
「見ず知らずの人に、特別理由もなく、お祝いしてもらう環境をカネで買う」ということですよね。
それって、嬉しい??カネを払ってまでやってもらうこと???
などと思ったが僕も若かりし頃、その手のサービスにカネを使った。「オネーちゃん」が隣に座り、なれなれしく、表面的で、つまりインチキなサービスをする六本木や銀座などにある、いわゆる「クラブ」での活動。
僕は20代の頃、クラブ活動を休んだことが無かった(笑)あれの女性版ということなのだろうか。
世の中カネが余っている。すると、まじめに「価値創造」に勤しむより、手っ取り早く資金を調達して、手っ取り早く他から買ってきた方が儲けが早い。
すると世の中、「実は必要ないモノ」や「実は魅了的ではない商品」で溢れる。しばらくの間は、一部の金余りのおかげで、そんな商売も成立するかもしれない。しかし、いずれ・・・。
小さい頃、「働くおじさん」というTV番組があった。確かNHKの番組だったと記憶している。様々な職業を、子供向けにわかりやすく解説する番組だった。
現在の「買収合戦」や「成金物語」は、さながら現代の「働くおじさん」なのだろう。小さい頃から、こんな「現代版・働くおじさん」を見せ付けられた子供達は、一体どんな大人になってしまうのか。
「違法では無いからOKだ!」という行動規範は、すなわち自らの生き方を「法律に依存する」ということになりはしないだろうか。
2005年11月16日 板倉雄一郎