今、TBSの番組で「小田和正」のライブを観ています。このオッサン、いい味出してると今更ながら思う。
僕は、「オフコース」の特別なファンでもなければ、CDだって一枚も持っていない。けれど、カラオケや先日のクリパのDVDなど、なんだかんだと、彼の楽曲に触れる機会は比較的多い気がする。
何と言うか彼の表現方法には、「わかりやすさ」があるのです。
音楽オタクに言わせれば、「単純なコード進行」だとか、「臭い歌詞」だとか批評する人もいるかもしれないけど、その「わかりやすさ」と、本人の「地」に、違和感が無いことって、それ自体凄い価値だと思います。
その上、歌詞を良く聞けば、非常に深く、そして基本的なことを訴えかけていると思います。更に、曲間の彼のトークは、ユーモアがたっぷり。
彼に比べれば、僕は、なんて回りくどくて、理屈っぽくて、「伝えたいこと/文字数=コミュニケーション効率、または、簡単コミュニケーション度合い」が悪いのだろうと思います。
それでも、こうして文章を書いていられるのは、そんな面倒くさい僕に付き合ってくれる読者がいてくれるからだと思います。
文章を書き、それなりに報酬を受け取る僕は、文章で訴えるなら、「詩人を超える存在は無い」と、つくづく思います。
小難しいことを、小難しく表現するなんてのは、大した価値の無いことです。
一見、小難しく思えることを、誰にでもわかりやすく表現できることに、価値があるのだと思うのです。
こういう「カッコイイ人」を観るたび、「ああ、なんて僕はカッコ悪いんだろう」と思います。ケレド、そう思うからこそ、今よりカッコイイ自分になるための努力が出来るんですよね。がんばろっと(へへ) って、結局、こうして回りくどい書き方なんですけどね。(笑)
僕はセミナーや講演などで、「今日は、僕のコンサートに来てくれてありがとう!」などと、冗談を言う。結局、僕は、音楽の道を諦めたことを、後悔していたりするんだな。
以上、思いつきのITAKURA STYLEでした。お邪魔しました。
2005年12月23日 板倉雄一郎